VOCALISTというCDアルバムがある。
女性シンガーが歌っていた曲を徳永英明が歌うのである。
沢田知加子の「会いたい」という曲がある。
女性がこの曲(っていうか歌詞)を歌うのは卑怯だと思っていた。
ベタベタやん!と、死んでしまった彼の想い出を切々と歌うなんて。
それが、彼が歌ったことにより曲の印象が変わってしまった。
カラオケで気軽に歌えないし、歌われてもちょっと暗いような・・・・と思っていたのを消し去ってくれた(ただし下線部の所のみ)。
この曲はレパートリーに入れてOKじゃん♪
たとえば、女性と飲みに行きました。
彼女がこの曲を歌いました。
さて、どうでしょう? 「えっ! あれ? 俺、まだ死んでないけど・・・・」あるいは「こいつ何か引きずっとるかいな? えらい重たそうやけど」と大抵の男は思うかも知れない。
では、私が歌えばどうなるか。
きっと相手は、「うっ! このおっさんただ者ではないな!」 あるいは、「なんて繊細な人なんだろう・・・太ってるけど」と思うでしょう(妄想モード突入中)。
まぁー、妄想はさておき、ご存じのように、彼の歌唱力は飛び抜けてすばらしい。
余力を持ち軽く流しているような、聴いていて不安感がない歌い方だ。
きっと彼は、歌っている瞬間がものすごく楽しいのではないかと思う。
否、楽しいとかではなく、生きている実感を持てる瞬間なのかも知れない。
だから、聴いているこちらも、なんとなく歌詞とは関係なく、楽しんで歌いたくなるようになる。
ハハッ、山の中の一軒家で良かった。