みなさん、こんにちは。ラジオ放送の中身の続きです。
徳田 しかも、今回のゴールデンウイーク、約10万人が沖縄県内に入ってこられたということです。
10万人のうち、0.1パーセントほど感染者がいたとすると、1000人にひとりですけれど、それでも100人ということになります。
しかもその100人は元気な100人です。
お客さんということで。
そうするとどんどん動き回る。
100人が動き回ったら相当のパワーがあります。
それを事前にみんなが警告していたにもかかわらず、それを強行、強行というか、要は緊急事態宣言を発出せずに、そのまま迎えたと。
しかも、新聞、全国紙でぜひ来てくださいという広告を、県知事も出したと。
こういうことでしたから、ふつうにみたら、「ああ沖縄に行っていいんだ」というメッセージに見えますね。
細かく見ますと、ぜひPCR検査を受けてくださいと書いてありますけれど、だれもそういう細かい文字は読みませんから。
「Welcome to オキナワ」と。
ゴールデンウイークは沖縄へという感じの。
あの一面広告のインパクトは大きかったと思いますね。
それからほかの県に行くより、沖縄に行かれた方結構多かったと思いますね。
アーサー たしかに今回のゴールデンウイークの全国規模でのツアー状況をみても、沖縄を選択された割合というのは多かった印象があります。
徳田 その気持ちはわかるんですよ。
自粛疲れもありますから、ゴールデンウイークを沖縄でということをみなさんが考えるのは。
そこで、セットで、検査を義務化してやればいいわけです。
そうすればよかったんですが、それはせずに、単に空港で、4000円とか2000円とか、お金をとってやるとか、そういう希望者のみというのは、やらないですね、だれも。
10万人中何人がやったのかなと思いますね。
数百人じゃないですか? ほとんどやらない。
アーサー 確かに、例えば那覇空港ひとつを例に挙げたとしても、以前からこの番組で徳田さんが再三おっしゃってますけど、基本的に渡航した場所で検査を受けて楽しみましょうという発想自体、ない。
徳田 ないですよ、それは(笑)。
アーサー 言い方は悪いかもしれないけれど、すり抜けておいた方が、無難という発想。
徳田 そう、だからサーモグラフィと同じ発想ですよ。
サーモグラフィ、引っかかってもそのまま突破して逃げる。
やっぱり捕まえようとするとみんな逃げるんです。
捕まえようとする発想なんですね、空港でのPCRは。
そうではなくて、乗る前に、これも最初から。
例えば沖縄に来られる方はほとんどの方がやっぱり、フライトチケットと、ホテルの宿泊とレンタカーと、セットになっている。
それにPCR検査もセットして、東京とか大阪とか、出発地で受けて、72時間以内に受けて、そして乗る。
そういうふうに、ハワイでふつうにやってるじゃないですか、国内線で。
アーサー いわゆる渡航者の陰性証明という考え方ですね。
徳田 そうなんです。
それは確かに感度100パーセントではないですよ。
100パーセントじゃないけれども、それはウイルス量の多い方は確実に引っかかるわけですから。
上気道の中のウイルス量の多い人は確実にわかります。
そういった方々をキャプチャーできるという。
それをやり方次第でできると思うんです。
というのは、ホテルの宿泊の時に、宿泊契約ってあるじゃないですか。
あれはどんな方でも宿泊できるというわけじゃないんですよ。
やっぱり、感染症のリスクがある方は宿泊をお断りすることもあるわけで、それを考えると、ホテルの従業員の方々の健康管理を考えると、病気の方、お年寄りもいらっしゃる。
そういった方々のことを考えると。
ホテルの経営者の責任として、ホテルの宿泊契約でお客さんに、フライトに乗る前に検査を受けてくださいと。
それをパッケージでやる。
これにこそ、もし予算があるんであれば沖縄県とか国に出してしかるべきではなかったか、そういうふうに思いますね。
アーサー 到着地ではなく、出発の前の時点で検査をすると。
徳田 私の意見ではダブルでやった方がいいと思う。
出発地プラス到着地、両方ですね。
アーサー 沖縄の場合ですと離島を含めて空港が各所に点在していますけれど、やはり渡航するという事実が変わらない前提であった場合には、検査体制というのが、防疫、疫学的な観点からも必要という考え方ですね。
徳田 はい。
乗る前に、検査するのを忘れた方とかのために、降りた後、検査をしてもらうという意味もありますから、それは空港にあった方がいいと思いますけどね。
ただ、サーモグラフィもそうですけれど、ほとんどフリーパスと、10万人フリーパスということで100人入るわけですから、これは100人受け止めて、これは感染拡大すると、こういう結果が出てきて、で、病院の入院患者さんがあふれている、ということですね。
続きは次回に。
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