11月12日(日)は雨がときどき降って、昼間でも空気が冷たい陽気でした。
茨城県水戸市のアダストリアみとアリーナにおいて「誰かじゃない 僕が育てる 緑の日本」を大会テーマに、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、「第46回全国育樹祭」が平成元年以来34年ぶりに開催されました。
私は松本地域森林林業振興会の副会長として、会長の塚原麻績村長、事務局の小口さんと一緒に参加し、長野県林務部坪井次長はじめ3地域振興局林務課長、林務関係者で長野県参加者は8名でした。
全国各地から約2,000人の皆さんが参加され、戦後植林された人工林が森林資源として充実し、本格的な利用期を迎えており、「伐って、使って、植えて、育てる」というサイクルを進めていくことが必要となっています。このため、川上から川下まで一体となって林業・木材産業の成長産業化に向けた取り組みを進めるとともに、森林湖沼環境税などを活用し、森林の持つ多面的な機能の維持・向上に努めているところです。
こうした取り組みの一層の推進を図るためには、筑波研究学園都市をはじめとする県内の国等の多くの研究機関などに蓄積されている先端技術の活かしていくことが必要です。
以上を踏まえ、「未来に繋がる新しい林業の姿を全国に発信する」という開催方針のもと、第46回全国育樹祭が開催されました。
11日に茨城県潮来市の県水郷県民の森で秋篠宮ご夫妻が式典に臨み、上皇ご夫妻が在位中の2005年に第56回全国植樹祭で植えた樹木を手入れされました。
秋篠宮さまは県水郷県民の森で、のこぎりを使い、上皇さまが在位中に植えたタブノキの枝打ちをし、紀子さまは上皇后美智子さまが植えたヤマボウシに肥料を与えた様子が映し出されました。
午前10時に、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御着きになられ、会場の皆さんにご挨拶をされました。
式典は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下がご着席なさり、公益社団法人国土緑化推進機構前田副理事長の開会のことばの後、緑の少年団、茨城県警察カラー・ガード隊による三旗入場、三旗掲揚、国歌斉唱と行われました。
尾辻参議院議長、茨城県大井川知事らが、秋篠宮皇嗣同妃両殿下をお出迎えし、尾辻参議院議長、茨城県大井川知事の主催者あいさつがあり、石井茨城県議会議長の歓迎にあいさつの後、秋篠宮皇嗣殿下のおことばを賜りました。
緑化功労者等への表彰と、茨城県緑化功労者等に感謝状の贈呈が行われました。
緑の贈呈として、宮下農林水産大臣によって、茨城県内の緑の少年団から全国で選ばれた緑の少年団に苗木が贈呈されました。
緑の少年団の活動発表として、生瀬緑の少年団から学校裏の森林で行っている学習や交流、整備の各活動を紹介しました。
間伐体験やシイタケ栽培、落ち葉集め、音楽会などさまざまな取り組みについて説明し「世代を超えてつないでいける、ふるさとの森をつくっていけたらいい」と声高らかに発表されました。
メインテーマアトラクションとして、ニュースショー形式で進行され、同県常総市出身の俳優、羽田美智子さんをキャスター役に、林業の担い手の思いや県内の木造建築、造林作業に活躍が期待される四足歩行型のロボットが紹介されました。
茨城県で2005年に開かれた全国植樹祭に出席した宇宙飛行士の毛利衛さんは、県と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、森林総研の3者が取り組む衛星データを利用した森林管理に必要な情報を一元管理する「森林クラウド」の可能性に言及しました。
県が市町村に森林の変動を提供していることを挙げ、「茨城県で実証し全国、世界に広げようという構想がある。アイデア次第で林業が盛んになる」と未来を描きました。
公益社団法人国土緑化推進機構濱田理事長と大会テーマ作者の樋之口さん、ポスター原画作者の鶴見さんが一緒に大会宣言が行われました。
次期開催地福井県の杉本知事が挨拶をされ、水戸市高橋市長の閉会のことばの後、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が、茨城県大井川知事の御先導により御退席・御出発され、記念式典が滞りなく終了いたしました。
式典を締めくくるエピローグでは県内の音楽家グループ「茨女(いばじょ)」が森にまつわる曲を演奏したほか、県立水戸二高ダンス部が息の合った踊りを披露していただきました。
茨城県北茨城市出身のアーティスト・石井竜也さんは05年植樹祭のテーマソング「緑の山」などを歌い上げられ全日程が終了しました。
今回のテーマは「誰かじゃない 僕が育てる 緑の日本」として、未来につながる新しい林業の姿を茨城県から全国に発信されました。
△▽ 毎朝恒例の写真と動画は、先日川霧が晴れてきた生坂ダム湖上空から撮影した風景です。
本日生坂村では、第48回文化祭、第3回加藤正治展などが行われました。