昨年の12月17日に佐世保市で老朽水道管の破裂事故がありました。
そのとき、佐世保市の公式FB(フェイスブックページ)に、佐世保市水道局から下記のお知らせ
がアップされました。
私はこの件に関して次のようなコメントをしました。
(私)逼迫している市の財政、必要のないダムなんかにたいせつな税金を使う余裕なんて
ないのではないですか?耐用年数40年を過ぎた水道管が全体の20%、約300キロ
も埋まっている状態を何とかするのが先だと思います。
そしたら佐世保市の朝永市長から反論がありました。
(市長)渕さん、必要のないダムではありませんよ。水道管の老朽化に対する敷設替えは、
年次計画で進めています。しかし、既存の山の田、川谷、菰田、相当ダムは、戦前から
のダムで、この老朽化と、土砂の堆積は、もっと深刻な問題です。老朽ダムの補修改良
や、土砂の浚渫をするには、ダムを空っぽにしなければなりません。その工事期間の水
の確保が非常に困難な状況です。石木ダムは、新しい水源の確保ばかりではなく、既存
ダムの長寿命化対策としても、重要な位置づけですので、ご理解よろしくお願いします。
これに対して女性のHさんからすぐに反論が・・。
(Hさん)
工事期間の水の確保ですか…
ダムの底に沈んだ村は元に戻りません。
一時の水の確保のために長年人々が暮らしてきた村や自然を潰すなんて、愚かなこと
だと思います。
水没予定地区に生活するイラストレーターのこうばるほずみさんからも。
(こうばるほずみさん)
朝長さん、石木ダム水没予定地区住民です。ちゃんと拝見させていただいてますよ…
地元の方々にもしっかりと伝えておきます!
私も参戦。
(私)石木ダムが「既存ダムの長寿命化対策としても、重要な位置づけ」というのは石木ダ
ム水没予定地区住民をバカにした発言だと思います。そのためにふるさとを捨ててど
こかに行け、佐世保市の犠牲になれというのですか?「老朽ダムの補修改良や、土砂
の浚渫」といいますが、老朽ダムの現状を丹念に調査し、どの程度の補修、浚渫が必
要かその費用はどれくらいかかるのか検討し、そのために何故石木ダムが必要なの
かきちんと地権者に説明しましたか?
ここは佐世保市の公式FBです。あなたの発言は県内はおろか、日本中、世界中に発
信されている公式発言なのですよ。
大村のYさんからも厳しいコメントが。
(Yさん)朝長佐世保市長様へ
公人として一投稿者に対して反論されるのはどうかと思います。
私は大村市民で直接佐世保の水事情には関係ありませんが、長崎県民として石木ダム
は不要という立場で反対地権者を応援してます。朝長佐世保市長の意見は「論理のすり
替え」による石木ダム必要論としか思えません。
そもそもの石木ダムが俎上に上がった時は貴殿を含めて中村知事も関係者でも何でも
無かった訳です。久保勘一知事と竹村虎次郎川棚町長が覚書に調印した内容には、
「若し長崎県が覚書の精神に反し独断専行或いは強制執行等の行為に出た場合は乙
は総力を挙げて反対し作業を阻止する行動をとることを約束する。」(写真①)とあります。
(*乙は地権者)反対地権者のここ一連の行動はこの覚書に基づいた行動と思います。
この間の反対地権者の訴えに対して貴殿や中村知事は全くといっていい程誠意ある対
応をなされていません。
水需要の実態は明らかに右肩下がりなのに何の根拠もなく突拍子も無い予測を立てて
おられます。(写真②)
水道管の敷設替えは予定通り進めて下さい。前倒しする気持ちでお願いします。
深刻な老朽ダムの問題ですが、何故ここで「石木ダムの必要性」が出て来るのですか?
石木ダムは"治水と利水"の為であって、「老朽ダムの代替ダム」ではないはずです。
ここが「論理のすり替え」と言っているのです。貴方は平気で、代替ダムの為に反対地
権者に「土地と生きる権利を渡しなさい」と言っているのです。
先日県地方自治研センターさんの講演会で宮本博司さんの「ダムと治水」という話しを
聞きました。京都大学を卒業され河川行政一筋に歩まれた方です。宮本さんは「ダムの
効果は限定的で小さい。人命を守る為には、堤防強化による治水対策の抜本的転換」
が必要であり、河川行政で大切な事は「隠さない、ごまかさない、逃げない、嘘をつか
ない」ことを守ることだと話されました。
朝長佐世保市長がフェイスブックをされている事は歓迎しますが、こういう個人を対象
にしたやり方には賛成出来ません。園田大村市長はもともとフェイスブックで議員活動
を展開されていて今も多忙な中支援者との交流を続けられています。園田さんは個人に
対する意見はメッセンジャーを使ってやられています。最後に朝長佐世保市長さんが
川原に行かれて今回の意見を述べる勇気を持たれる事を期待します。貴方は川原の
13家族61人にこの地を代替ダムの為に出て行って下さいと言えますか?
他に老朽ダムの代替水源はあるでしょう。佐々川からの取水含めて…
写真①と②は私のページにアップしています。
Yさんの気持ちも分かりますがここで市長に土俵から降りてしまわれたら困るので
私もコメント。
(私)
水道管の破裂は無事修復したようで安心しました。
反論大歓迎です。佐世保市長様、私ごときのコメントに反論していただきありがとうござ
います。
水道管の更新は年次計画的をたててやっていくということですがそれにしても莫大な予
算がかかります。それはどの自治体も同じです。そのために、必要のないダム建設かか
る200億円以上の市民の税金を充てればいい、と私は言っているのです。
佐世保市の既存ダムの浚渫・補修のために、ダムが必要というのはやはり論理のすり替
えです。しかもそのために、石木ダム建設予定地の地権者の生活の基盤を奪い、たいせ
つなふるさとを奪い、人間の尊厳を奪ってもよいと市長はお考えですか。市役所の玄関
前に掲げてある佐世保市民憲章をよく読んで下さい。弱いものいじめは市民憲章の精神
に違反します。
水源は知恵を絞ればいくらでもあります。私は、川棚川より流域面積が広い佐々川に水
利権を求めればいいと思います。農業人口が減って、佐々川にある農業用の水利権は
この10年ほどほとんど使われていません。これが23.200トンの水利権です。それと、
九電が持っている水利権が4.800トンこれも一日100トンほどしか使われていません。
おまけに、九電が取水しているのは伏流水です。だから、その水利権も回して貰えるの
ではないかと思います。だから佐々川の水利権を佐世保市にも認めればいいのです。
石木ダム反対地権者の同意を得ることよりはるかに簡単だと思います
佐世保市は「安定水源は一日77000㌧しかない。しかし水需要が増大して一日4000
0㌧が足りなくなる。だから石木ダムが必要」と説明してきました。しかし実際はどうか。
昨年度は1日最大配水量が77000㌧をわずかに超えた日がたった1日。一日平均配
水量も70000㌧を割っています。今年度もすでに4分の3を過ぎようとしていますが、
1日最大配水量が77000㌧を越えた日は一日もなく、一日平均配水量も70000㌧を
割っています。しかも、年間平均貯水率が93%をこえる状況が8年も続いています。さ
らに平成6年の大渇水時に比べれば、1日1万トン以上の水が使われなくなり、年間通
せば2ヶ月分ぐらいの水が使われなくなっています。佐世保市が平成24年に作った水
需要予測は事実上破綻しています。こういう現実をしっか り見れば佐世保市に新たな
水源が必要ないことはあきらかではないでしょうか。
最後に、佐世保市水道局に質問していましたが回答がないのでここで質問させていた
だきます。平成19年の再評価の際の水需要予測が実績値と大きき乖離していることを
議会で問われ、当時の水道局長だった川久保氏はその理由として①リーマンショックに
よる経済的な負の影響②予測直後の渇水の影響を上げていました。24年の再評価時
の予測もすでに破綻し、予測値と実績値との乖離は大きくなるばかりです。今回はどの
ような理由でこうなったのでしょうか。市長直々の回答をいただければ幸いです。
市長からなかなか質問に対する回答がないのでたまりかねて私が今日コメントしました。
(私)
私の質問に対する回答を待っているのですが、回答はないのですか?それとも回答でき
ないのですか?
答えは簡単です。予測がデタラメだからです。誰がどう見ても「ありえない
予測」だったから当然のごとく「破綻」しただけのことです。それ以外の理由があれば教え
て下さい。
そして、24年に行った佐世保市の水需要予測が破綻し、使い物にならなくなったのに、
何故見直しをして、新たな水需要予測を立てようとしないのか不思議でなりません。いっ
たいこれからの佐世保市の水需要はどうなるのですか?佐世保市が新たな水需要予測
をしないなら、佐世保市水道局が日々発信している配水量や、貯水率などの実績値で予
測するしかありませんがその推移をみると、前回のコメントにも書いたように、水は十分
足りており、新たな水源の確保は必要ない、したがって石木ダム建設は必要ない、という
結論にしかなりませんがそういう認識でよろしいでしょうか?もし私の認識に誤りがあれば
どこに誤りがあるのか具体的に指摘して下さい。よろしくお願いします。
私のコメントを読んだ東京のYさんから市長の回答への期待のコメント。
(Iさん・東京)
東京都江戸川区に住んでいるものです。
このひと月ほど石木ダム問題に関心を持ってきました。
東京も群馬県に八ッ場ダム問題を抱え、関心を持たざるを得ませんでした。
今回シェアさせていただこうと思いましたが、市長さんの回答があるまで保留します。
これからも見続けていきたいと思います。
さて、市長からの回答ははたしてあるのでしょうか。
私はべつに佐世保市や佐世保市長を攻撃しているのではなく、石木ダム問題をまじめに
真剣に考えていこうというスタンスです。石木ダム建設にはには多くの疑問があるのでそ
れを素直にぶつけているだけです。行政には説明責任があります。どうしても石木ダムが
必要というなら私を含め、反対している地権者の疑問に答え、必要性を真摯に説明すれ
ばいいのです。それを避けるのでは、「ダム建設先にありきの事業」と言われても仕方あ
りません。SNSはまさに石木ダム事業の必要性を説明する絶好のチャンスではありませ
んか?