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心理療法で苦しいと感じる時はうまく行っていない

2008年06月21日 | 心理療法ハッピーライフ
心理療法で苦しいと感じる時はうまく行っていない


2008年6月21日(土)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


心理療法を受けていて苦しい辛いと感じていたり、セラピストやカウンセラーに会いたくない、という気持ちが出ている時は、まず、セラピーはうまく行っていません。

そういう時は、セラピストやカウンセラー、クライエントのどちらかに問題があります。

心理療法を受ける事は強い薬に副作用があるのと同じで辛い事もあるのが当たり前と思っている人がいたらそれは大間違いです。

心理療法は心理療法を受ける事で楽になるのですから行くのが楽しみ、受けるのが楽しみと思えるようでなければいけません。

ですから、十分な経験と知識を持ったセラピストやカウンセラーは、車の運転に例えると同乗者に安心感や楽しさを与えながら運転しているドライバーのようにクライエントに負荷を掛け過ぎないように注意しながらセラピーを進めます。

セラピストやカウンセラーはクライエントに期待を持って頂きます。

クライエントはセラピーに期待を持ちセラピーを受ける事で自分が楽になるという大きな価値を得て行きます。

ですから、セラピーは基本的ににこやかで楽しいものです。

しかし、うまく行かないセラピーのよくある原因は、セラピストやカウンセラーの力量不足でどうして良いか分からない場合やクライエントの期待する方向が違っていたりする場合です。

セラピストやカウンセラーの経験不足や知識不足などの力量不足の場合はセラピストやカウンセラーがよりクライエントに適したセラピストやカウンセラーと交代する必要があります。
しかし、現状はクライエントを抱え込んで出さないような事例をよく聞きます。
少なくともセラピストやカウンセラー自身が力量不足を感じセラピーがうまく行かなくなったらこの事をクライエントに伝えるべきです。

クライエントが方向違いの期待などを持ってセラピーがうまく行かない場合も援助ができないわけですからこの事を話しクライエントが方向違いの期待をどうしても直して頂けない場合はセラピーの中断を考えなければいけません。

また、心理療法各々の得意不得意があります。
例えば、ロジャーズの来談者中心療法(日本でもっとも一般的なカウンセリング)では心の整理などには適していますが対人緊張症や神経症、うつ病などのケアはまず無理だと思います。
対人緊張症や神経症、うつ病のケアは森田療法、認知療法、認知行動療法を私はお勧め致します。

最後に、医師が心理療法をしている場合があります。
もちろんうまく行っているのでしたら全く問題はありませんが、うまく行っていないと思っているのでしたら、医師は精神医学の専門家ですが心理療法の専門家ではないという事を考えて下さい。