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リヴ・タイラー ロード・オブ・ザ・リング アウエン
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ホルモー六景 万城目学
古都を舞台にした奇想天外な名作「鴨川ホルモー」の続編。話の続きではなく「ホルモー」にまつわる外伝・エピソード集である。登場する「鬼」達にまた会えて嬉しいというか、懐かしくて、なんだか「かわいさ」が増しているようにさえ感じる。まとまった読書の時間が取れない時に、本書のように、すぐその世界に入り込めて、気軽に楽しめて、しかも無条件で面白い本というのは、本当に有り難い。本書で特に面白かったのは、ホルモーの無限の可能性を感じさせてくれた「丸の内サミット」と、いい話だなぁと感じた「長持の恋」だ。「長持の恋」などは、別にホルモーとは関係ないような話だが、奇想天外な話のなかにこういうしみじみした話があるのが逆に効果的で良い。当然ながら、万城目ファンとしては、「鹿男あをによし」の続編を期待したい。こちらもホルモー同様、いろいろありそうでわくわくする。(「ホルモー六景」万城目学、角川書店)
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