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謎の香りはパン屋から 土屋うさぎ

本屋さんで偶然見つけた本だが、帯をよく見てみたら「このミステリーがすごい大賞」受賞作と書いてあってちょっとびっくりした。内容は、パン屋さんでアルバイトをしている漫画家志望の大学一年生が職場でのちょっとした謎を解き明かす、よくあるお仕事小説的なコージーミステリーだ。短編ごとにクロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパンといったお馴染みのパンが登場してパンに関するトリビアを知ることができるのも楽しいし、主人公がパン屋さんの仲間やお客さんのちょっとした秘密を推理していくのも楽しくて、読んでいて気持ちがとても良かった。著者の略歴を見ると本書の主人公と同じく漫画家としても作品を世に出しているらしく、著者自身と重なる部分も多い気がする。本書の続編でも良いが、デビュー作である本書の次の作品が楽しみだ。(「謎の香りはパン屋から」 土屋うさぎ、宝島社)
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