ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

【航天少女】Star Voyager -1961 Vostok-

2011年03月16日 21時37分48秒 | 同人関連

こんな状況です。
家に篭ってお絵かきばかりしています。


今週末の「とびもの学会」、そして4月3日の「そうさく畑」
行けるかどうか微妙な状況は続いておりますが
やれることはやろう!ということで
今やっている絵が完成しましたー!





【Star Voyager -1961 Vostok-】
ちっこいのはこちら



↓をクリックするとでっかいのが見られます(笑)





先日のVostok絵(↑)の続き~というか組になる絵です(^^)


今まではEVAの絵ばっかりでしたが、
実は宇宙機の中の絵も描いてみたかった私です。
今回初めてキャビンの中の絵を描いてみました。

Vostok(ボストーク)にソビエト宇宙服・ソコールSK-1というやつです。
宇宙服はユーリイ・ガガーリンの着てたモデル(のつもり)です。



ペレストロイカがあったにもかかわらず、
何だかんだ言いつつソビエト時代の宇宙機やその関連は
資料が少ないようです。

テキストの資料は素晴らしいサイトがあったりして
知識としては結構ため込めたのですが
画像となると…なかなか難しかったです(^^;)

写真が先ず少ないですし、あっても小さくて細部まで見ることが出来ず
先の絵のボストーク外観とあわせてかなり苦労しました。

写真だけでなく、動画サイトなどをあさって、
各部の並びや細部を見ていく作業はしんどいけど楽しいものでした。

また今回は初めて去年行った「コスモアイル羽咋」で撮った写真や資料も
役立てることが出来ました。
あそこにあるのは正確に言えばボストークではなくゼニットなんですが
カプセルの大きさ、基本構造やハッチの位置、
アンビリカルケーブルソケットの取り付き位置、
内部の基礎レイアウトなど、写真では分からなかった部分もあるので
かなり助けられました(^^;)
また会場で流されていたビデオを見て知れた部分も多かったので
いまさらながらに取材が役立ったことが嬉しいです。
(次はアポロかマーキュリー描かなきゃね(笑))

とか何とか偉そうに言っておきながら、
かなりたくさん創作の部分が入ってます(^^;)
(↑要は相当の部分をでっち上げた)
たとえば機内照明とか。
細かな灯火の色合いとか。
ヒンジの細部とか。
一見細かく描いてますが、資料性は皆無なので
その辺だけご理解の上で見ていただきたく思います(^^;)





しかし…同年代とは言え、ボストークとマーキュリーのデザインは
恐ろしいほど違ってますよね(^^;)

外観も勿論ですが、内部のデザインも違いまくりです。

マーキュリーは映画「ライトスタッフ」にもあるように
”アストロノート”が操縦をする、というより操縦できる部分が多く、
内部もメーターやスイッチ、そしてケーブルだらけなんですが
ボストークは基本的に自動操縦なんだそうです。

”コスモノート”は基本的に座っているだけで、
緊急時以外は機体状態などの連絡をするだけなんだそうです。
その為かメーターやスイッチも最小限ですし、操縦桿もシンプルです。
何よりソフトパッドで覆われたキャビンは何やら変に未来的だったりします(^^;)
配線の類があまり散らかっていないのは射出座席な事が
影響しているのでしょうね。


あとは…キャビンの広さがぜんぜん違います(笑)

マーキュリーが”宇宙船を着る”と言われるほどに狭かったのに対して、
ボストークはだいぶ広いようです。

後の発展型のボスホートでは飛行士を最大で3人乗せたりしていますが
機体はボストークと同じ。
さすがに3人はきつきつだったようですが、そういう空間余裕があるので
一人で乗る分にはアメリカよりも良かったのかもしれません。

もちろん内部だけでなく、外部の寸法もぜんぜん違います。
ボストークのほうがぜんぜん大きく重たかったそうです。

これは宇宙機よりも、それを打ち上げるロケットの能力によるものですが、
この時点でのR-7ロケットが抜きん出た存在だったからこそ
こういう大きな宇宙機を打ち上げできたんでしょうね。



ちなみに宇宙飛行士は…
アメリカでは”Astronaut(アストロノート)”ですが
ソビエトでは”Cosmonaut”(コスモノート)です。


そのCosmonautが着ている宇宙服。
ソビエトの宇宙服はソコール宇宙服と言うそうで、
このSK-1は最初の宇宙服です。
潜水服をベースに作られたという話を聞いたことがあります。

今のソコール宇宙服は白に青のストライプですが
(以下受け売り(笑))
初の宇宙飛行に際して、どこに落ちても助けてもらえるように
国際救難色であるオレンジ色になったとのこと。

メットのバイザーは手でも開け閉めできますが、
船内気圧が下がると自動で下がる機構がついているそうです。
この辺の超オートメーションな感じもカッコいいですね(笑)

そのメットに大きく書かれたCCCPの文字。
打ち上げ直前に慌てて書き込まれたという話もあります。




こういうものに乗って、こういう服を着て、50年前の飛行士たちは
宇宙へ飛んで行ったんですね。


私は絵で描き、想像するしかありませんが
描いてて何か自分もその場にいる気持ちになれました。


拙い絵ですが、描いてて楽しかったです。

こういうご時勢です。
見てくれた人が、少しでもワクワクどきどきな気分になってくれれば…
楽しい時間を少しでも届けられたのなら…
何より嬉しく思います(^^)





4月12日より前に仕上げられて良かった~!
 


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