子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ東川校「森つく7月:よるの森探検隊」

2010年07月28日 10時24分59秒 | 東川校
7月25日(日)
イエティくらぶ東川校「森つく」が行われました!
前日まではあいにく雨が降っていましたが、
当日は晴れまが広がり暑いくらいでした。

今回のテーマは「よるの森探検隊」
いつもは昼間遊んでいるニセウの森をナイトハイクです。

既に暑くて集合した時に脱力していた子どもたちも
いざ始まると元気いっぱい!

ジャンプゲームやストレッチ、
バナナ鬼などで一汗かきました!
大人たちはバテバテです・・・

ジャンプゲームは笛に合わせて矢印の方向にジャンプするという遊び、
黒い矢印がでたらその方向にジャンプ、
黒い矢印の裏面に書いてある赤い矢印がでたら矢印とは逆の方向にジャンプ、
これを笛に合わせてジャンプしていきます。
これが意外と難しい・・・
頭がこんがらがって隣の人と急接近!なんてことも
意外と子どもたちの方がしっかりできていました。

体を思いっきり動かした後はニセウの森へ移動!
少しでも楽をしようと子どもたちが大人のザックにつかまります。
大人は重い重い・・・たまには走っちゃたりして

ニセウの森に到着したらすぐにカモフラージュゲームを行いました。
森の中に隠された人工物をいくつ見つけられるかなという遊びです。

進行するコニーの言葉に耳を傾けながらよ~く目をこらす子どもたち
「7つあった」「12個」「3個」など見つけられる量も様々
正解は「16個だよ!」という声に「わからない」「見つけられない」などの声も
でもちょっとしゃがんで見たり上を見たり目線を変えるといいよなどアドバイスをすると
子どもたちも見つけやすくなったようでした。
個数を数えるだけで取っては行けませんと言ったので
子どもたちは見つけたらすぐ取りたい!っていう欲求を我慢するのに必死なようでした。
答え合わせの時は我先にと見つけたものを取りにいくのに夢中になっていました。
一番最後まで見つけられなかったのは黒色をしたハンガー、
ヤマグワの木の枝にかけていたのですが、
見事に周囲の景色に同化してカモフラージュしてましたね~

カモフラージュゲームの後は森の中での自由時間
今回はいつものスペースに加えて、
新たにキトウシ森林公園の職員の方にお願いして、
笹苅りをしてもらい広場をもう一つ創りました。
さながらシラカバのベンチがある広場が「教室」
新しい広場が「体育館」といった感じでしょうか?

新しい広場には木と木の間にしゅんちゃんがロープを張ってくれて
ロープ渡りができるようになっていたり
 
ヨコヅナが創ってくれたハンモックでトランポリン遊びができたり

今までとはまたひと味違った遊びもできるようになりました。
そんななか私カツオはオットーが切れたツルを結んで円にしてくれたので、
それを土俵にして子どもたちと1対4の相撲です・・・

急所攻撃に耐えつつも汗だくになりながら遊びました。

遊びが一息ついたら新広場のお片づけ
笹は刈ってもらったけど刈られた笹や倒木、枝などがたくさん落ちているのでみんなで運びます。
 
大きな枝を協力して運んだり、笹を一生懸命1カ所に集めます。
だいぶ道のようなものができつつありました。
今度来る時は一体ここはどんな風になっているのでしょうか?
そこも子どもたちは楽しみにしておいてくれると嬉しいです。

写真は残念ながらないですが、
集めた笹の茎を麻ひもでどんどん編んでちえちゃんが「すだれ」を創ってくれました。
今後はこの「すだれ」をたくさん作って、
仕切りとして使い小部屋を作成したいと考えています。
小さい秘密の部屋?レクチャールーム?
色んなアイデアが考えられます、これからが楽しみです。

さて森のお手入れも終わると一度ニセウの森を離れ、
展望閣の広場に移動、ここからはナイトハイクで使用する「みつろうキャンドル作り」!
みつろうシートをたこ糸の芯を入れて好きな形のキャンドルにします。

普通にくるくる回す子も入れば、思い思いの形にする子、
小さいのをいくつも作る子などどれも個性的なものが出来上がりました。

キャンドルが完成したら次は「キャンドル立て」作り
好きな太さの枝をのこぎりで切って台座を選んで取り付けます。

のこぎりを使うのがはじめての子どもたちも
大人のサポートで「ギーコギコ」、のこぎりがどういう風に切れていくか、
のこぎりが危ないものだという事が理解でき、
いつもより真剣な子どものまなざしを見る事が出来ました。
 
普段おしゃべりな子が無口なのもまた素敵ですね!


お弁当での夕食をはさんでいよいよナイトハイクスタート!

まだ夕方で日が沈んだところ、暗くはないので何もつけずに森を歩いていきます。

「暗いけど空は明るいね」「あっちは赤い色の空だ」「木は空より暗いね」「鳥の声がする」など
おしゃべりの中にも昼間との森の違いを少しずつ感じている様子でした。
低学年にはちょっと長めの距離を歩き約20分ほどで、いつもは来ない南展望台に到着しました。
到着する前からなにやら不思議な音色が聞こえるぞ~

大きな岩の上に大きなシルエットが浮かび上がっていました。

音の正体はムックリを演奏するヨコヅナ!
みんな音の正体がヨコヅナだと分かるとちょっと安心した様子でした。

南展望台からは東川町、旭川市の夜景が一望できます。
「あの煙がでている工場の近くが私の家だ」「あっ!飛行機が飛んでいる」
「僕のうちはここから見えないよ~」など景色を満喫しました。

さて帰り道はすっかり暗くなって、いよいよキャンドルの出番です。
大事に火をつけて暗い森の中の道をゆっくり歩いていきます。

火が消えちゃった子、火を長く大事に消さないように慎重な子など、
火の明るさと懐中電灯の明るさの違いを考える子、
思い思いによるの森を感じてくれているようでした。
最後は懐中電灯がなければ暗くて歩けなかったけど、
ハイキングが終わる頃にはまたいっそう空が暗くなって輝きを増す夜景と
満月前日の月が夜に広がっておりました。

夏休みに入ってすぐという事もあってか、
みんな元気で遊び疲れてくたくたになっていましたね。
いつもなら寝てる時間という子も中にはいました。
あっとう間の一日、今日はかなりの距離も歩いたので興奮して寝られない子もいたかもしれません、
それとも疲れ切ってぐっすり眠っちゃったなんて子もいたかな?
日頃なかなか歩かない夜の森を探検し、昼間から色んな風景を見た事と思います。
今日一日の中でみんな何が心に一番残ったかな?
そんな話を聞けたら嬉しいですね。

ではまた次回「森つく」9月12日(日)にお会いしましょう。
テーマは「ニセウの森ウォークラリー」です。お楽しみに!

大雪山自然学校(高野 克也☆カツオ)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿