明日でいよいよ日本帰国まで2週間。
98年に渡米してから13年弱、ニューヨーク生活も終わりです。
やり残したことはないかなあなんて考えても思いつかないぐらい、いろんなことがあった13年間でした。
9・11もそうだけど、いやなこともいっぱいあったしね。
とはいえあと2週間、結局は友人と夜を過ごすことに精一杯でしょう。
特に予定が決まっているわけではないんだけど。
ただ、わたしにはあまり友人がいません。(文字にするとなんだか悲しい)
実際数えてみても(本当はあまりに悲しいから数えてないけど)5人ほどでしょうか?
もちろん、日本の頃の友達にも連絡を取っておらず、日本に帰ってからはまた一からのスタートになってしまう。
いま、就職活動の面接の際に「アメリカで得たものは?」なんて聞かれてもほとんど答えようがない。
学校に行ってましたとか、日本でもいいわけだし。
友人関係をもっと充実させとけばよかったなあと思う今日この頃です。
うそです、それほど思ってません。
それというのも、ほとんど唯一の友人、K君の存在のおかげでしょう。
彼とは同じ職場で10年ほど前に知り合いました。
身長は大体186cm。
かなりでかいほうです。
おまけに坊主頭だし、ルックスはかなり恐いかもしれません。
私も最初はえらいやつが入ってきたなあとおもってました。
正直言ってこれは下手なことを言ったら校舎裏とかに呼ばれてしまうのでは?
そんな彼がじつは繊細なナイーブな人間だと分かったのは少ししてからでした。
そんなきっかけとなったのは、ある日、少しずつ打ち解けてきたK君と一緒に休憩してるときのことでした。
「昨日さあ、夜寝れなかったんだよね」
K君が突然話しかけてきました。
ひょっとしてこれは何か恐ろしい悩み事を打ち明けられてしまうのでは?
ああ、できればそんな世界に首を突っ込みたくないと思う私を尻目に彼は続けます。
「かがみ見てて気がついたんだけど、顔がいかついんだよね」
??? あなたはイマサラなにをおっしゃるの????
そんなことは初めからわかっていました。
だって見えちゃうジャン。
私以外でもみんながみんな初見で気がついていました。
なのに、なのに、あなたは気がついていなかったのですか?
しかもそれに気がついて眠れなくなってしまうとは?
もちろんそれからとても打ち解けることが出来ました。
閑話休題。
そのK君にまつわるエピソードはのちのち書いていくとして、今回ついに日本に帰国する話をすると彼は一言
「じゃあ俺も帰るよ」
心強いじゃありませんか。
誰も知り合いがいないとさえ言っていい異国ニッポンで少なくとも一人は知り合いが、それもとても仲の良い友人がいるなんて。
すばらしいことです。
日本でも再会を固く誓ったのです。
そんなK君ですが、私をおいて昨日日本に旅立ちました。やることは早いのね。ほんまに。