「人種差別」 と 「女性差別」 Ⅱ

　【ネタ切れに付き、過去記事の「編集・加筆」です。】　

　１９８８年に「ダッコちゃん」がアメリカから黒人蔑視との批判が出て製造中止に追いこまれました。製造会社のタカラは「ダッコちゃんは黒人がモデルではなく、日焼けした子供のデフォルメ」と釈明しましたが、社標の「ダッコちゃんマーク」も使用を中止する事になりました。

　「ダッコちゃん」の正確な色は分かりませんが、「黒」なら問題は無いと思います。欧米では「アフリカ系有色人種」を「Negroid（黒人）」或いは「Black」と呼んだことから、日本でも「黒人」と呼びますが、決して肌の色は黒くはなく「濃いはだ色」です。また、「ダッコちゃん」をバカにしたとか、差別の対象にしたなどと言う話も聞いた事は有りません。

　つまり、黒い「黒人」はいないので、黒い「ダッコちゃん」は黒人とは関係無い事が分ります。寧ろ、「濃いはだ色をしたアフリカ系有色人種（正しくは人株）」を「黒人・Negroid・Black」と呼ぶ方が人種差別と言えます。

　アメリカでは建国当初から、「奴隷である黒人」が舞台に上がる事を否定的に考えていて、「黒人の役」は顔を黒く塗った白人が演じていました。それから時代が下り、「黒塗りは人種差別的だ」とされ、いまでは「差別」であるという評価が定着しています。それ以降、人種差別が殆ど無い日本でも「顔の黒塗り」が批判されるようになりました。白人自身の差別意識を、「人種平等・民族自決」の理念を世界で最初に訴えた日本を貶める為に、これが利用されたと言えます。

　聖書では男女に関して、

・「女は男を助ける為に創られた。」
・「女は男のアバラ骨から創られた。」
・「神は智恵の実を食べた罰として『汝、女は男を求め、男は汝を支配する』とイブを叱責する。」

等と書かれているそうです。紀元前からごく最近まで欧米では「女性蔑視」であったことは明らかです。

　日本では昔から、男女の区別は有りましたが、基本的に男女差別は有りません。世界最古の女流作家は紫式部ですし、日本の最高神は女性神である天照大神です（と、云う事にされている）。同様に人種（正しくは、人株）についても、戦国時代に宣教師の奴隷として連れてこられた「黒人」に対し、織田信長は弥助の名を与えて家臣として召し抱えました。

　その差別のない日本で「ダッコちゃん」や「顔の黒塗り」が白人世界から非難されましたが、志村けんのバカ殿様のような白塗りは「白人差別だ」と非難する人はいませんし、「男性の女装」も「女性差別」とは言われません。

　私の様に元々自分に差別意識が無ければ、何が差別になるのかは分かりません。それを知るには「差別主義者」に聞くのが早いのですが、猫を被っているので誰が「差別主義者」なのかも判断できません。

　やはり、「差別意識の強い人権派」に聞くのが早いかもしれません。何かに付け「それは差別だ」と息巻いているので間違いないと思います。