「実効再生産数(Rt)」は、「8割オジサン」で有名な北大大学院医学研究院時代の西浦博教授が考案した「クラスター対策の目安」となるモノらしいです。本来の計算式は複雑で難しいとされているらしく、良くは分からないのですが「簡易版Rt」が「東洋経済ONLINE」で日々更新されています。
Rt≒KS=(C7/M7)^(ST/HK)
KS:(簡易Rt)実効再生産数
C7:直近7日間の新規陽性者数
M7:その前7日間の新規陽性者数
ST:平均世代時間(5日)
HK:報告間隔(7日)
「世代時間」は、微生物学では「一回分裂するまでの時間(通常は分単位)」ですが、感染症に関しては「ある感染者が感染してから、次の感染者を感染させるまでの(平均)日数」だそうです。なので「(当初の)武漢ウイルスは5日間で1回クラスターを発生」する事になります。但し、感染力が違う変異株でも同じ数値かどうかは、私には分かりません。知りたい人は「8割オジサン」に直接聞いて下さい。
と言うのも、然ほど重要な数値では無く、例えば「報告間隔」も5日毎にすれば「ST/HK=1」になり、計算式から削除する事が出来るので、毎日報告されている数値を「ST=HK」となる様にすれば消去できるからです。つまり、
KS=(C5/M5)^(1)=C5/M5
で、5日ごとの陽性者数(5日移動平均)の比になります。そうすることで、単純ですが「無作為PCR検査」や「定点PCR検査」では、即時性が高まる事になります。当然、「クラスター対策」も機動性が増します。感染期間と感染測定結果を同期させる事で、感染対策の有効性も増します。
但し、ここで言う「感染」とは「陽性」の事ではありません。この「実効再生産数」の計算に「陽性者数」を利用した事が、混乱の元になりました。「感染」とは、症状が有るか、抗体反応を示した場合、或いは「抗体検査の陽性者」を指します。「抗原」を保有(付着)しているだけでは「感染」とは言いません。
それはさておき、政府は「クラスター(政府の定義は一ケ所で5人以上の陽性者数)対策」に重点を置いているので、「実効再生産数」は対策結果の検証には使えますが、単なる目安でしかありません。
「(政府の)クラスター対策」とは、確実に症状が出た人(感染者)の周辺の「陽性者数(感染者数とは限らない)」の総和を求め、「感染源」や「感染力」の強さを測定し対応する、単なる行政手法です。
ところが「クラスター対策」と銘打っていながら、「一人が何人に感染(陽性数ではない)させたか」の実数は分からない上に、1年半経過した今でも「感染源(場所)」の特定すら出来ていないようです。
「5類感染症」ならば特に対策を取らなくても、通常は症状の出た人(患者)は病院に行くので人数はほゞ把握でき、医療体制が整っていれば問題はありません。「2類感染症」に指定し、緊急事態宣言下での「クラスター対策」は、「将来の感染予定者(現陽性者)」を隔離するのが目的と言え、これは「保健所マター」になります。
そこで問題になるのが、「クラスター対策」から漏れて(4人以下)、コロナ様自覚症状は有るが客観的な症状が見られない「未病者」です。例えば、平熱が36℃の人が37℃に上昇し体調が思わしくない人(未病者)が「病院」に行くと「保健所に行きなさい」と言われ、「保健所」に行くと「37.5℃が三日間続いたら連絡しなさい」と言われます。
つまり、病院は「未病者」は感染者である恐れがあると考え、保健所は「未病者」は(必ずしも)感染者ではないと判断する事になります。
逆に、「クラスター対策」で捕まった人は「陽性者の80%以上は感染者ではない」とされている「無症状陽性者」でも患者扱いされます。
それは兎も角、「陽性者数」に関して、「クラスター対策」に於いては、
「陽性者数」=「患者数」X「感染力」
ですが、「無作為検査」「定点検査」では、
「陽性者数」=「検査数」X「陽性率」
と、なります。
つまり、本来(5類指定)の「感染者数」は、本人申告と医師判断の二重チェックになるので誤差は少ないのですが、2類指定の「陽性者」を保健所が計数し、政治状況によって厚労省が「感染者数」として公表する事になるので、実態を掴むことが難しくなると言えます。
Rt≒KS=(C7/M7)^(ST/HK)
KS:(簡易Rt)実効再生産数
C7:直近7日間の新規陽性者数
M7:その前7日間の新規陽性者数
ST:平均世代時間(5日)
HK:報告間隔(7日)
「世代時間」は、微生物学では「一回分裂するまでの時間(通常は分単位)」ですが、感染症に関しては「ある感染者が感染してから、次の感染者を感染させるまでの(平均)日数」だそうです。なので「(当初の)武漢ウイルスは5日間で1回クラスターを発生」する事になります。但し、感染力が違う変異株でも同じ数値かどうかは、私には分かりません。知りたい人は「8割オジサン」に直接聞いて下さい。
と言うのも、然ほど重要な数値では無く、例えば「報告間隔」も5日毎にすれば「ST/HK=1」になり、計算式から削除する事が出来るので、毎日報告されている数値を「ST=HK」となる様にすれば消去できるからです。つまり、
KS=(C5/M5)^(1)=C5/M5
で、5日ごとの陽性者数(5日移動平均)の比になります。そうすることで、単純ですが「無作為PCR検査」や「定点PCR検査」では、即時性が高まる事になります。当然、「クラスター対策」も機動性が増します。感染期間と感染測定結果を同期させる事で、感染対策の有効性も増します。
但し、ここで言う「感染」とは「陽性」の事ではありません。この「実効再生産数」の計算に「陽性者数」を利用した事が、混乱の元になりました。「感染」とは、症状が有るか、抗体反応を示した場合、或いは「抗体検査の陽性者」を指します。「抗原」を保有(付着)しているだけでは「感染」とは言いません。
それはさておき、政府は「クラスター(政府の定義は一ケ所で5人以上の陽性者数)対策」に重点を置いているので、「実効再生産数」は対策結果の検証には使えますが、単なる目安でしかありません。
「(政府の)クラスター対策」とは、確実に症状が出た人(感染者)の周辺の「陽性者数(感染者数とは限らない)」の総和を求め、「感染源」や「感染力」の強さを測定し対応する、単なる行政手法です。
ところが「クラスター対策」と銘打っていながら、「一人が何人に感染(陽性数ではない)させたか」の実数は分からない上に、1年半経過した今でも「感染源(場所)」の特定すら出来ていないようです。
「5類感染症」ならば特に対策を取らなくても、通常は症状の出た人(患者)は病院に行くので人数はほゞ把握でき、医療体制が整っていれば問題はありません。「2類感染症」に指定し、緊急事態宣言下での「クラスター対策」は、「将来の感染予定者(現陽性者)」を隔離するのが目的と言え、これは「保健所マター」になります。
そこで問題になるのが、「クラスター対策」から漏れて(4人以下)、コロナ様自覚症状は有るが客観的な症状が見られない「未病者」です。例えば、平熱が36℃の人が37℃に上昇し体調が思わしくない人(未病者)が「病院」に行くと「保健所に行きなさい」と言われ、「保健所」に行くと「37.5℃が三日間続いたら連絡しなさい」と言われます。
つまり、病院は「未病者」は感染者である恐れがあると考え、保健所は「未病者」は(必ずしも)感染者ではないと判断する事になります。
逆に、「クラスター対策」で捕まった人は「陽性者の80%以上は感染者ではない」とされている「無症状陽性者」でも患者扱いされます。
それは兎も角、「陽性者数」に関して、「クラスター対策」に於いては、
「陽性者数」=「患者数」X「感染力」
ですが、「無作為検査」「定点検査」では、
「陽性者数」=「検査数」X「陽性率」
と、なります。
つまり、本来(5類指定)の「感染者数」は、本人申告と医師判断の二重チェックになるので誤差は少ないのですが、2類指定の「陽性者」を保健所が計数し、政治状況によって厚労省が「感染者数」として公表する事になるので、実態を掴むことが難しくなると言えます。
平熱25度では人間できないです。w
訂正します。