オメガねこ

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「日米安保」 と 「反日」

2020年08月28日 | 安全保障
「日本はアメリカの属国だ」と言う音声が「左右の耳」から聞こえます。

100年程前に「日英同盟」があり、日本は第一次欧州戦争(通称:第一次世界大戦)に参戦し、イギリスの要請により海軍を地中海に派兵しましたが、誰も「日本はイギリスの属国だ!」とは言わなかったと思います。当時のイギリスは世界の覇権を握っていて、日本はロシアの脅威に曝されていたので、国際政治としては正しい選択だったと思います。

1952年に、日本がGHQから解放される条件として呑まされたのが「(旧)日米安保」で「日本国内に米軍駐留の権利を与える事で、アメリカは極東の安全に寄与し、日本の内乱に関与できる」と云う内容の防衛協定ですが「アメリカは日本(国土)を守る義務を持たない」片務条約でした。

1960年には、片務条約を失効させ「(新)日米安保」を締結しました。「60年安保」では「アメリカは日本を守る義務は有るが、日本にはアメリカを守る義務は無い」と云う逆片務条約になりました。日本が安全になる条約に対して、何故か日本の左の活動家が、知ってか知らずか暴れ回りました。

1970年には、逆片務条約の10年間の固定期間が満了となり、一年ごとの自動更新方式になりました。前後して「70年安保闘争」が起き、どこから資金を得たのかは判りませんが「平和運動家による武装闘争」が始まりました。左のスポンサーがケチったせいか資金が少なかったようで、「60年闘争」程には拡大せず、それどころか「カネの分捕り合い」が始まり、内部分裂により醜い結果を見る事になりました。今でも左側にその残滓が残っているようで、政党間の「カネの分捕り合い」が見られます。

1980年以降には右から「日米同盟」と言われるようになり、日米経済戦争も並行して現在に至ります。

ところで、「反日」とは言っても大きく分けて「親中反日」と「親米反日」がいますが、厄介なことに政権政党にも両者が入り込んでいます。数年前までは「親中」でも「親米」でもその根っこは一緒なので問題は無かったのですが、最近の「米中対決」で混乱が起きているようです。要は、どちら側からカネを貰うかの問題ですが、根っこが分裂したので、カネを貰った人は冷や汗をかいています。今のところは「小金虫」が捕まっている程度ですが、「米中冷戦」が本格化すると「疑惑」が何処まで拡大するか判りません。

それは兎も角、「属国」には良い面もあって、宗主国からは攻められることが無いと云う事です。勿論、宗主国の敵対国から攻められるかも知れませんが、嘗て「自国民を虐殺する事は有っても戦争に勝ったことがない国」と「史上、最も残虐な戦争犯罪を犯した戦勝国」とでは、何方の「属国」になったほうが安全かは考える迄もありません。

「日米安保」の最大の利点は、「残虐で戦争に強い国」とは戦わないで済むと云う事です。「平和主義者」なら「日米安保」に賛成すべきです。

「属国」が嫌なら「戦争の準備」が必要になりますが、何方にしても「反日」でない限り「中共を選ぶ」と云う選択肢は有りません。




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