「ワクチン2回接種」 と 「オミクロン株」

　愈々日本でも「オミクロン株」流行の兆しが見えてきました。感染症対策分科会はオミクロン株の特徴として、

①　感染者が倍増する期間が2〜3日と極めて短い。
②　ワクチンによる発症予防効果が約20％で、「デルタ株」の約70％に比べて低い。
③　ワクチン接種した高齢者も重症化する可能性がある。

としています。

　①は、今は「（市中）感染者」を確認する手段は無い事から「PCR陽性者」を感染者と言って誤魔化しているのですが、「尾身黒様」の心中を察して良しとします。それでも、例えば、二日で倍増すると一ヶ月で３万倍以上になるので良しとは出来ません。現在日本に何人のオミクロン感染者がいるか分からないので推定でしか無いのですが、まだ確認されていない「感染者」が５００人いるとすると、来年の一月末（今から38日後）には、「感染者」が日本の人口を超える事になります。

　②の「発症予防効果が２０％」が正しいとすると、一月末までに「感染」する予定の日本人が全員ワクチンを２回接種した場合で、「有症状感染者」は一億人になります。但し、私の様に「未接種者」の場合は、そもそも感染するかしないかが分からないので、計算しようがありません。

　③では、ワクチンを接種しても重症化する可能性が有るとされているので、重症者病床を増やし、「コロナ受入病床に対する補助金（一床当たり最大1950万円）」を今までの様に「尾身黒様関連病院」でも有効に使って貰いたいと思います。

　ところが、「来年1月末に東京都で新規感染者が1日3千人に達すると試算されている。」と書かれています。現在（12月24日）東京に「一人の感染者」がいると仮定すると、「二日に二倍」の場合で２４日間で三千人を超え（4096人）、「三日で二倍」の場合は３６日後に超える事になります。

　今から３６日後は１月29日ですが、それは12月24日に、東京に一人しか「感染者」がいない場合で、オミクロン累積感染者は一月末には一万人を超え、その内「有症感染者が８千人以上」になると予想している事になります。但し、感染していない「陽性者」の人数は分かりません。

　これは、「ワクチン接種」を２回した人の事なので、接種していない私には関係ない話ですが、精々ご自愛ください。