最近はバッハの音楽は声楽(カンタータ)を聴くことが隨分多い、今回は皆さん馴染みのあるカンタータの紹介です。予備知識なしに初めて聴く方、第1曲のシンフォニアに驚かされるかもしれません。その音楽がブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章と同じだからです。
原曲との違いはホルンやオーボエがふくまれていて、とても開放感のある音楽となっています。むしろ原曲より華やかな構成にになっていて実に浸し見やすく、とても開放感のある曲となっています。カンタータに付いては、とても宗教色強く、一般には馴染みのない曲が多く、それでも音楽性的には大変優れていると思うし、何度も聴くうちに良さが解って来るようです。人の声の美しは自然で心落ち着きます。
BWV 174のオープニングシンフォニアです。
バッハは第3番ブランデンブルク協奏曲の最初の動きを使用し、3つのホルンと、2つのバイオリン、ビオラ、3つのオーボエからなるチューティセクションに新しいパートを追加しました。
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)リサ・ラーション(ソプラノ)ベルンハルト・ランダウアー(カウンターテナー)クリストフ・プレガルディエン(テノール)クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団演奏は見事に再現された。
本当はカンタータ全集が欲しいが余りも高額のため、購入は控えてます。
コープマンは1944年生まれ。オルガンおよびチェンバロをグスタフ・レオンハルト、シモン・C・ヤンセンに師事。1979年にアムステルダム・バロック・オーケストラを設立され、1992年にはアムステルダム・バロック合唱団を立ち上げます。
数々の弟子を輩出しており、2013年に教会カンタータ全曲録音を成し遂げた鈴木雅明氏も、コープマンにチェンバロとオルガンを学びました。チャレンジ・クラシックスへと受け継がれ、2005年までという年月をかけて、全曲録音が完成しました。
カンタータ174番 BWV174
われいと高き者を心を尽して愛しまつる(Ich liebe den Höchsten von ganzem Gemüte)
シンフォニアに続くのは、第2曲のアリア(アルト)、第3曲のレチタティーヴォ(テノール)、第4曲のアリア(バス)、第5曲のコラールと、続き5曲をスムースに聴いてしまうようです。
用途 聖霊降臨節第2日
意味はキリスト復活後50日目(昇天後10日目)に,使徒たちの上に精霊が火炎の舌の形で降ったこと(《使徒行伝》2)を記念する祝日。
全体編成:独唱(アルト、テノール、バス)、4声合唱(コラールのみ)
コルノ・ダ・カッチャ2、オーボエ2、Taille、独奏ヴァイオリン3、独奏ヴィオラ3、独奏チェロ3、弦合奏、通奏低音
第1曲 シンフォニア
編成:コルノ・ダ・カッチャ2、オーボエ2、
Taille、独奏ヴァイオリン3、独奏ヴィオラ3、独奏チェロ3、
弦合奏、通奏低音、
ブランデンブルク協奏曲第3番、第1楽章の編曲
第2曲 アリア
編成:アルト、オーボエ2、通奏低音、
私は心から最高を
愛し、彼は私を最高に愛しています。
神だけが魂の宝になるでしょう。私には永遠の善の源があります。
第3曲 レチタティーヴォ
編成:テノール、ヴァイオリン(ユニゾン)、ヴィオラ(ユニゾン)、通奏低音
愛よ、等しくない!
貴重な身代金!
父は罪人の前で子供の命を死に至らしめ、
天国を失った人と失った人はすべて
至福を選びました。
それで、神は世界を愛されました!
私の心、これを覚えて、これらの言葉で自分を強化してください。
この強力なパニアの前では、地獄の門さえも震えています。
第4曲 アリア
編成:バス、弦合奏(ユニゾン)、通奏低音
救い、信仰の 手を握ってください!
イエスは天国を与えて、
あなたに尋ねるだけです:
最後まで忠実に信じてください!
第5曲 コラール
編成編成:合唱、オーケストラ、通奏低音
主よ、あなたをとても愛しています。 あなたの助けと恵みで
私から遠く離れたくありません。
全世界は私を喜ばせません、
私があなただけを持つことができるならば、
私は天と地について尋ねません。
そして、私の心がすぐに壊れるなら、あなたは私の自信、
私の救い、私の心の慰めです。
主イエス・キリスト、わが神、主、わが神、主、
決して私を恥じないでください!
と締めくくっています。
筆者のエンクロージャーGOODMANS AXI0M80の箱の改良吸音材の交換を行い現在聴くho's system LS3/5aと聴き比べをした。
一口で言える事はLS3/5aがジャンルを問わず音楽と楽しむには良い、JAZZ、ロック等も過不足なく聴ける、其のあたりはLS3/5aの良さかも知れない。ただ今回の様なカンターとを聴くと癖の強いTANNOYが真価を発揮するLS3/5aと比べ断然音域の幅が豊かになる、ブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章の編曲したホルン、オーボエが一層輝きが増して聴ける。LS3/5aは何処か音質が全体的に悪く聴こえる。唯なんとなく合点が行かない事は昔BBCモニター使用していた、フェログラフF-1の音だ、特に高域においては病的な美しさを奏でたと感じている、そこまでは要求しないがある程度の美しさは希望する。
正しく荘厳な感じのシンフォニアが迎えてくれるようです。此れがTANNOYの音なのか?締まった低域も自然と響き、少し美しすぎる感じもするが、又自然合唱演奏も大変美しく聴こえる。
今回GOODMANS AXI0M80の箱の改良は意外音は良い方向に向かった一番は勿論オートグラフのような、バックロードホーンから聴こえる迫力は無いと思うが一般家屋で音楽を楽しむのなら此の程度で十分であろう。
其の様な事を思い浮かべLS3/5aで聴くと、此れで十分聴ける、鳴りっぷりに驚くのであっった、反対に考えればこの様な小さな密閉箱の音と思えばそれはそれで納得するしかないのであろう・・・。しかしBBCがそれを許すのか、疑問だ。
こうして好きな曲を聴くと試聴する意味はなくなって来る、そんなことよりやはりバッハの偉大さが感じられる・・・・・
それと驚いたことはエージングも進んだと思うが、まだエージング不足かho's system LS3/5aの小さなエンクロージャーから出す音はそれなりに素晴らしい音が響く、ブラボー!