伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

コルネリア・ヘルマンによるバッハ録音プロジェクト第6弾、調律されたキーボードJ.S.Bach: Well-Tempered Clavier Book Iで検証する。

2020年06月12日 | バロック音楽・オーディオ一般

以前にも2回程コルネリア・ヘルマン(ピアノ)は掲載しましたが、筆者の装置を修復して以降最近は聴いてない、以前も彼女の使用楽器はイタリア製のFAZIOLIピアノでの演奏と聞いた、聴くとやはり音質は大変優雅な音が聴こえるピアノの違いもあるのだろう。

世界三大ピアノは良い状態ばかりではなく、スタインウェイダイナミックレンジときれいな高音を特徴付けます。ベーゼンドルファー大屋根を狙って録るか、ピアノ本体の下からベストなポイントを探すと、それらしくなるでしょう。ベヒシュタイン音色に過不足はないのですが芸術性が足りないので、優れた表現者の手を借ります。会場と設置位置による絶妙、偶然の力も必要です。


と、このような評価では世界三大ピアノがかわいそうです。世界三大ピアノとも決して劣らないFAZIOLIピアノでの演奏者も、アンジェラ・ヒューイットなど有名である。
確かに我が家の装置から奏でる音も輝きがありグランドピアノの特徴がよく現れた音が聴こえる様になった。

筆者の以前の装置とあまり代わり映えはしないが、アンプ、10吋のTANNOYの修復をしてからは初めて聴くコルネリア・ヘルマンのピアノの音も深く響きわたる感じに聴こえる、以前と比べ若干高域が輝く様に感じた。



少し遅れていた黄色の菖蒲が咲き始めた、黄色の色は元気が出る。コルネリア・ヘルマン(ピアノ)以前にも紹介したがドイツ人の父と日本人の母のもとにオーストリア、ザルツブルクで生まれた。4歳からピアノとヴァイオリンを始めたが、すぐにその才能を示すようになり、6歳からは本格的にピアノの教育を受けるようになった。特に写真の角度により日本人らしい顔立ちも見れるる。



10代にしてライプツィヒのバッハ国際コンクール最高位を受賞して以来、ライフワークとして真摯にバッハ演奏に取り組み続けるコルネリア・ヘルマンが、2012年より開始したピアノによるバッハ録音プロジェクトの第5弾。パルティータ第2集となる当アルバムでは、第1番、5番、6番を収録しています。精緻な楽譜の読みをベースとした、清々しく気品ある演奏が、心に深く刻まれます。



バッハ録音プロジェクト第5弾 精緻な解釈、心に刻まれる清々しく気品ある演奏
J.S.バッハ:パルティータ第2集
J.S.バッハ: [1]-[7] パルティータ 第5番 ト長調 BWV 829
      [8]-[13] パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV 825
      [14]-[20] パルティータ 第6番 ホ短調 BWV 830
演奏者
      コルネリア・ヘルマンCornelia Herrmann(P)(ピアノ)
Johann Sebastian Bach (1685–1750):Partita No. 5 in G Major BWV 829
  [1] Praeambulum
  [2] Allemande
  [3] Corrente
  [4] Sarabande
  [5] Tempo di Minuetta
  [6] Passepied
  [7] Gigue
Partita No. 1 in B-Flat Major BWV 825
  [8] Praeludium
  [9] Allemande
  [10] Corrente
  [11] Sarabande
  [12] Menuet I/II
  [13] Gigue

Partita No. 6 in E Minor BWV 830
  [14] Toccata
  [15] Allemande
  [16] Corrente
  [17] Air
  [18] Sarabande]
  [19] Tempo di Gavotta
  [20] Gigue
バッハ(1685-1750)
録音:2017年5月/聖クローチェ美術館(ウンベルティーデ,イタリア)



ここで簡単にJohann Sebastian Bachについて、時系列に並べて見る。
   1685年:アイゼナハで誕生。 
 オールドルフ時代 (1695-1700)  
   1685年:アイゼナハで誕生。
   1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。
 リューネブルク時代 (1700~1703) 
   1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。
 アルンシュタット時代 (1703~1707) 
   1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。
 ミュールハウゼン時代 (1707~1708)
   1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。
 ヴァイマル時代 (1708~1717)  
   1714年:楽師長に昇進。
 ケーテン時代 (1717~1723) 
   1717年:ケーテンの宮廷楽長に就任。
   1720年:妻、急死。
   1721年:宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚。
 ライプツィヒ時代 (1723~1750)
   1723年:ライプツィヒの聖トーマス教会の音楽監督に就任。
   1736年:ザクセンの宮廷作曲家に任命。
   1741年:アントニオ・ヴィヴァルディの葬儀に参加。
   1747年:ベルリンのフリードリヒ大王の宮廷を訪問。
   1750年:死去。
こうして年表に時系列で整理するとケーテン時代は安定した時期であったようです。最愛の妻の死マクダレーナとの結婚とか色々あった時期とも言える。


そして昨年発表された新譜を聴く、前々から大変興味深かった、コルネリア・ヘルマンによるバッハ録音プロジェクト第6弾、調律されたキーボードJ.S.Bach: Well-Tempered Clavier Book Iを聴く。又昨年アミュゼ柏 開館20周年特別企画でコルネリア・ヘルマン・ピアノ・リサイタルが開催されチケットの手配が遅れで参加出来なく残念であった。

ライプツィヒのバッハ国際コンクールに最年少19歳で最高位を獲得して以来、ライフワークとしてバッハ演奏に取り組むコルネリア・ヘルマン。2012年より開始したピアノによるバッハ録音プロジェクトは、近作「パルティータ集」が『レコード芸術』特選盤に選定されるなど、高い評価を得ています。
プロジェクト第6弾となる今回のアルバムでは、ピアノの聖典「平均律」の第1巻を収録しました。円熟へと向かうヘルマンの演奏です。


Cornelia Herrmann(P)よるバッハ録音プロジェクト第6弾「J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻」J.S.Bach: Well-Tempered Clavier Book I

バッハに寄ると曲の前に「よく調律されたキーボード」とのの前書きあったようです。
ライプツィヒのバッハ国際コンクールに最年少19歳で最高位を獲得して以来、ライフワークとしてバッハ演奏に取り組むコルネリア・ヘルマン。    2012年より開始したピアノによるバッハ録音プロジェクトは、近作「パルティータ集」が『レコード芸術』特選盤に選定されるなど、高い評価を得ています。次は「平均律」の第2巻に期待します。
Recorded: October, 2018, etc. / Complesso Museale di Santa Croce, Umbertide, Italy
  (1)第1番 ハ長調 BWV846/
  (2)第2番 ハ短調 BWV847/
  (3)第3番 嬰ハ長調 BWV848
  (4)第4番 嬰ハ短調 BWV849/
  (5)第5番 ニ長調 BWV850/
  (6)第6番 ニ短調 BWV851
  (7)第7番 変ホ長調 BWV852/
  (8)第8番 変ホ短調 BWV853/
  (9)第9番 ホ長調 BWV854
  (10)第10番 ホ短調 BWV855/
  (11)第11番 ヘ長調 BWV856/
  (12)第12番 ヘ短調 BWV857



  (13)第13番 嬰ヘ長調 BWV858/
  (14)第14番 嬰ヘ短調 BWV859/
  (15)第15番 ト長調 BWV860
  (16)第16番 ト短調 BWV861/
  (17)第17番 変イ長調 BWV862/
  (18)第18番 嬰ト短調 BWV863
  (19)第19番 イ長調 BWV864/
  (20)第20番 イ短調 BWV865/
  (21)第21番 変ロ長調 BWV866
  (22)第22番 変ロ短調 BWV867/
  (23)第23番 ロ長調 BWV868/
  (24)第24番 ロ短調 BWV869
【演奏】:コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
【録音】:2018年5月/イタリア

コルネリア・へルマンのバッハは素晴らしい。タッチが明瞭で、しかも陰影に富んでいる。表現力豊かなバッハである。奇抜さや斬新さより明快さを求める演奏である。ピアノをレッスンしている人にとっても模範となる演奏ではないだろうか?


我が家の玄関先に寄せ植えを作って見た。

これだけひとつ一つの音をはっきり出す奏者も珍しい。この躍動感、きびきび感に驚く。速めのテンポで弾くので聴きやすく好感は持てる。グールドやグルダのような閃きで勝負するのではなく、十分に時間をかけて熟成した演奏である。完璧な演奏なのに、どこか物足りなさを感じるのはなぜだろうか・・・・?その様に聴こえるのは筆者の装置のせいか?
彼女の個性が今後出てくれば面白いであろう、ブラボー!

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