熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
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作品 文章 写真 販売品

無駄を排したジャストサイズ

2021-05-22 06:03:50 | 文章

5月22日(土)、曇り。
夜来の雨は止んで、僅か薄日。
昨日だったか一昨日だったか、ある方のラジオトーク「スモールイズベスト」に、なるほどと思って聞き入りました。
「スモールイズベスト」は、日本人古来の美意識の根源なのだそうです。
無駄な大きさを好まない「スモールイズベスト」は、無駄を捨てることでもあると思います。最近は「SDGs]なる言葉が流行していますが、「スモールイズベスト」は、エコ意識であり、昔からの日本人の生活習慣でもあるという話でした。
私の場合は、何事でも無意識的に「無駄は排除」という感覚で、物事をとらまえているところがあります。
無駄を排除した「ジャストサイズ」の考えは、「スモールイズベスト」にも共通することかと思います。
駒づくり関連でいえば、一例では駒箱があります。
いつの頃からは定かではありませんが、近年は印蝋型の凝った細工の駒箱を時々見かけます。しかしあれは駒箱の本筋の機能より、過度な装飾を重視して作られた感があり、「駒箱は駒箱らしく」との私の好みからは逸脱していると思うのです。
駒を入れる平箱についても同様で、「スモールイズベスト」と「ジャストサイズ」の考えで、できるだけコンパクトな形で設計したものを使ったりしているのは、私なりのこだわりの一つでもありますが、いかがなものでしょうか。

 

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