熊澤良尊の将棋駒三昧

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雛駒

2008-10-16 19:34:33 | 文章
10月16日(木)、快晴。

朝から昨日の「古水無瀬」を彫り次ぐ。
約半数を終えたところで、午後は気分転換。将棋の日までに仕上げる約束で引き受けた雛駒作りに着手する。木地は御蔵島ツゲの杢。

盤は縦20センチX幅19センチの脚付き。只今、井上一郎商店で製作中だが、その寸法に合わせた厚紙に桝目を描く。舛目は、およそ20ミリX19ミリ。

木地は一旦、やや大きめに5角形の駒形に削って、玉・飛角・金銀・桂・香・歩と、それぞれ用に割り当ててから、所定の大きさにしてゆくことに。

そもそも、駒のサイズには決まりは無い。雛駒なら尚更で、桝目に入る大きさなら良い訳だが、雛駒でも小生なりに、多少のこだわりもある。
第一は、重厚なイメージの駒を目指したい。従って、文字は小生の肉筆、勿論漆書きの駒に仕上げるつもりであること。
第二は、実戦にも使えて、そのときは出来るだけ使い易いこと。
そのためには、駒は指先で摘み易いよう、出来るだけ大ぶり肉厚が良いとの思いが強い。歩兵と言えども出来るだけ大きく仕上げるのが良いだろう。

玉将以下は、段々に小さくして、成型に取り掛かる。
各々のサイズは、目分量でバランスを考えながらの作業です。

面取りと表面の最終研磨をする頃には周りは夕闇が迫り来り、屋外での手仕事は次第に困難となり、17時45分、一連の作業を終了。
出来上がったそれぞれの駒木地を厚紙の盤面に並べて、全体のバランスをチェックする。

スリムで長めにした香車の形は絶妙。
気になるのは、玉将の幅。桝目いっぱいにもう少し広くスル。そして歩がやや大きく、全体のバランスがいまいち。

修正は明日へ持ち越し、本日は終了する。


[追伸」
只今、17日の早朝、4時。
30分ほど前、ふと目を覚ましてテレビの画面を変えると、NHKテレビで漫画家チバテツヤさんのドキュメンタリーを放送中でした。
何となく終わりまで見ながら、昨夜、このブログに書いた文章で少々気になるところがあったので、少し丁寧な言い回しに加筆しました。
内容的には、ほとんど変っていませんがね、、、、。
また、一眠りします。
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