今朝の信州は気温21度の曇り空、無風で、暑くもなく
寒くもなく、日に当たることもなく最高のwalkingです
先月、自民党の菅義偉前首相が長野市で講演した折に
ふるさと納税の寄付額について「当然、2兆円の目標は
必要だ。自然にそうなっていくことが望ましい」と話
されたようです。
ふるさと納税の寄付額は過去最高を更新し続け、昨年
度は前年度比1.2倍の9654億円で、元総務大臣としてこ
の制度の生みの親である菅前総理は得意げのようです。
だが、菅前首相が掲げた目標の「2兆円」はまだ半額に
も届いていない、
この制度が、返礼品競争や納税額の多い高所得者ほど
優遇されるなど、制度のいびつさが常々問題になって
いるのに、ちょっと無神経な発言と思われる。
ふるさと納税は、都市と地方の税収格差の是正を目的
に2008年度に導入された。「ふるさと」の名称の通り
本来は出身地やゆかりのある地域を応援する制度でした
が、現実は地方自治体が運営する“官製通販”となってい
るのが現状です。この制度の仲介サイトに欲しい商品
名を入力すれば、それを返礼品としている自治体名が
ズラリ。そうやって寄付先を選んでいる人が大多数だ
ろう。ホタテやカニなど海産物の返礼品が人気の北海
道の自治体は寄付額ランキング上位の常連だ。
一方で、都市部の自治体は住民税の減少に苦しんでい
ます。特に地方交付税による“補填”のない東京23区は
深刻なようです、昨年度の流出額が98億円と東京23区
で最大の世田谷区は、老朽化した公共施設の建て替え
などへの影響を懸念している。47.9億円の減収となっ
た杉並区は、ホームページに「ちょっとヘンだぞ~ふ
るさと納税」という項目を設け〈区の財源は減り、行
政サービスの低下につながります〉〈受益と負担とい
う税制本来の趣旨を逸脱した、地方自治の根幹を破壊
するものです〉と訴えている。
そんな現状でもお構いなしなのが菅前首相です。2015
年の制度拡充で「高所得者が優遇される」と問題点を
指摘した総務官僚を左遷させ「ふるさと納税」への強
硬な思い入れを押し通している。
日本の高所得者としかお付き合いのない菅前首相の言
い出したメンツに拘り日本の租税構造をゆがめ都市の
行政サービスを低下させても地方に・・その地方行政
もふるさと納税会計が赤字となっている市町村が次第
に増加してきていて、お荷物と感じる自治体も多くな
っている。国民格差を増長させる制度に、酔いしれる
政治家にも困ったものです。
私の好きなオクラの花が満開
信州のリンゴも美味しそうな色を付け始めています