散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
表彰台
満腹の快感に順位なぞなく
「一等賞」
じぶんのなかで、これ一番、一等賞というものがある。食べものだと分かりやすい。いままで食べたなかで、たとえば「餃子」なら、じぶんにとっての一等賞だと断言できる店の餃子、あるはずだ。
そこで大好きな「カレー、ラーメン、そば・うどん」、どの店が一等賞だろうと考えてみた。さぁ、さぁ、さぁ、さぁ、「カレー」の一等賞は? さぁ、さぁ、さぁ、さぁ、「ラーメン」の一等賞は? さぁ、さぁ、さぁ、さぁ、「そば・うどん」の一等賞は?
うーん、うーん、あるはずなのに、これがなかなか思いつかないということに気づいた。もっとかんたんに、どこどこの店のカレーだねと、言えると思っていたのに・・・。そうはいかなかった。
ならば、他にこれが一等賞だと言えるものはあるのか。言い切ることって大変だな。
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それで思い出したのだけれど、先日、長野のお蕎麦屋さんで出会ったおじいちゃん(ご本人がおじいちゃんと呼んでと言ったので)は、「ここの蕎麦は日本一で、わしは東京から食べに来ているのだ、蕎麦を食べるために長野に来るんだよ」と、自慢げに話してくれた。
すばらしい自信、言い切ることの強さ、拍手と握手をしておけばよかった。なかなかそこまで他人に言い切ることはできないなぁ、軟弱ものだなぁ、真っ向勝負で食に対していないのかもなぁ、へんな反省をしてしまう。
一等賞は決められないけれど、忘れられない一品はある、思い出のメニューもある、でも一等賞だとは言えないのだ。順位なく表彰台(3店舗)にのせることはできるけれど、金メダルを決められないよ、これが食いしん坊の最大の欠点かもしれません。
「記憶めし」
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築地市場があるときは、これだった。
最近、かわったような気がするのだけれど、さて?
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