「第33回 白峰社書展」が国立新美術館で開催されており、今年も知人から案内をいただき出かけてきました。
今回も約400点の役員作品と公募作品の大作が広い会場一杯に展示されており、会場に入るとその大作が並ぶ雰囲気に圧倒される思いでした。
「書」は、作者の「人」であり「心」を表すと言われますが、どの作品にも個性がにじみ出ているようで、一字に込められた思いが伝わってくるようでした。
大作の一つで「龍虎」は、薄墨のにじみと飛び散る墨が、龍と虎の動きを表現しているようでその筆跡を何度も追いかけていました。
役員の諸先生方の大作では、ことしも心打たれる作品ばかりで、「窓に映る夢見る掌鳥は 翼やすめやわらか 凛とした幻想の雨降る~」の情景を思いつつ、書体の動きに感動を覚えていました。
さらに、「ああをとうとよ君を泣く 君死にたまふなかれ・・・・」や「麟鳳遊」などその文字が踊っているような表現と詩の訴えが心に響きますね~
大作展示コーナーでは、今回も「宇宙の微塵一筋の遥かな道を・・・・」や「白い馬がまっしぐらに線となり点となり 青草の上を飛ぶ・・・」 などの大作が並び、広い紙面に大文字が踊るような様子や白馬が飛んでいるような動きの躍動感を覚えていました。
知人の大作「やはらかきモネの紫風薫る~」は、今回も流れるような薄墨みとカタカナの書体が素晴らしく魅力ある大作でした。
横に並ぶ作品では、「この國のまたの戦ひをあらしむな我なき後もその後もまた~」や「運命の前ではいかなる人も無力だから・・・」と意味深い詩文も書かれていました。
今回の受賞作品では、 「黒と白黒と白黒と白黒と白黒と白黒と・・・・・・・・」と黒白文字のみが並ぶ異作や「非戦の誓い」、 「ちり初めてしきりに萩の盛りかな桜なら満開過ぎたら散り始めるが・・・」、 「私が生まれてきた訳は遅々と母とに出会う・・・・・」など、独特の詩文が書かれていましたが、その書体にも目を奪われました。
公募作品の入選作品では、「雲の上に乗りたる姿はればれと思ふがままに・・・・」や「星めぐりの歌・・・・」など、詩文にも魅かれていました。
数多くの作品を見ながら会場を見回っていましたが、我が人生を詠まれたような作品にも心惹かれていました。
多くの作品の中では、珍しい臨書の作品も展示されており、一字一字の書体には「書」の原点を見るような思いでしたね。
しばし、先生方から書道に対する深い思いを聞き、改めて書き手と観る人との心の通じを感じて会場を後にして近くの出雲大社東京分祠に立ち寄って参拝後、六本木ヒルズへと向かいました。【続く】
今回も約400点の役員作品と公募作品の大作が広い会場一杯に展示されており、会場に入るとその大作が並ぶ雰囲気に圧倒される思いでした。
「書」は、作者の「人」であり「心」を表すと言われますが、どの作品にも個性がにじみ出ているようで、一字に込められた思いが伝わってくるようでした。
大作の一つで「龍虎」は、薄墨のにじみと飛び散る墨が、龍と虎の動きを表現しているようでその筆跡を何度も追いかけていました。
役員の諸先生方の大作では、ことしも心打たれる作品ばかりで、「窓に映る夢見る掌鳥は 翼やすめやわらか 凛とした幻想の雨降る~」の情景を思いつつ、書体の動きに感動を覚えていました。
さらに、「ああをとうとよ君を泣く 君死にたまふなかれ・・・・」や「麟鳳遊」などその文字が踊っているような表現と詩の訴えが心に響きますね~
大作展示コーナーでは、今回も「宇宙の微塵一筋の遥かな道を・・・・」や「白い馬がまっしぐらに線となり点となり 青草の上を飛ぶ・・・」 などの大作が並び、広い紙面に大文字が踊るような様子や白馬が飛んでいるような動きの躍動感を覚えていました。
知人の大作「やはらかきモネの紫風薫る~」は、今回も流れるような薄墨みとカタカナの書体が素晴らしく魅力ある大作でした。
横に並ぶ作品では、「この國のまたの戦ひをあらしむな我なき後もその後もまた~」や「運命の前ではいかなる人も無力だから・・・」と意味深い詩文も書かれていました。
今回の受賞作品では、 「黒と白黒と白黒と白黒と白黒と白黒と・・・・・・・・」と黒白文字のみが並ぶ異作や「非戦の誓い」、 「ちり初めてしきりに萩の盛りかな桜なら満開過ぎたら散り始めるが・・・」、 「私が生まれてきた訳は遅々と母とに出会う・・・・・」など、独特の詩文が書かれていましたが、その書体にも目を奪われました。
公募作品の入選作品では、「雲の上に乗りたる姿はればれと思ふがままに・・・・」や「星めぐりの歌・・・・」など、詩文にも魅かれていました。
数多くの作品を見ながら会場を見回っていましたが、我が人生を詠まれたような作品にも心惹かれていました。
多くの作品の中では、珍しい臨書の作品も展示されており、一字一字の書体には「書」の原点を見るような思いでしたね。
しばし、先生方から書道に対する深い思いを聞き、改めて書き手と観る人との心の通じを感じて会場を後にして近くの出雲大社東京分祠に立ち寄って参拝後、六本木ヒルズへと向かいました。【続く】
書は、話す以上に訴えるものが多いですね。
同じ文字や詩文でも、観る側には異なる響きを感じていました。