NAECO/気がつけば二人旅(笑)

2011年4月5日から中国~インドを周遊♪

回想 5月7日

2011-05-17 00:29:44 | 日記
翌日も、カメラを探しながら歩きましたが、やはり見つけることはできませんでした。残念だけど、くよくよしてられない・・・。気を許せば、すぐ横は崖です。雨が連日降っていることもあり、道の状態は決していいものではありませんでした。

特に、この日は泥水でぬかるんでいる場所がいくつもあり、滑ったらひとたまりもないほど怖かったです。

多少遅くても、確実に歩くことが優先されました。


それにしても・・・。

山登りをしていると、目的地が見えているときほど、そこに近づけそうでなかなか近づくことの出来ないもどかしさや苦しさは、半端ないなぁと思いました。


何も見えていなければ、ただひたすらがむしゃらに目の前の道に集中することが出来ました。
だからこど、思っても見ないときに達成する感動も大きくて・・・。

それでも、どんなにゴールが遠かったとしても、あきらめずに先へと進むことができる原動力は、雄ちゃんの存在が大きかったように思います。


とにかく一人じゃない!

これって、ほんとに大切なことですね。

どんな事でも、成し遂げることが出来たとき、そこには自分の努力だけでなく、支えてくれる大切な存在、家族や友達のサポートがあるんだってことを忘れてはいけないと思いました。


雄ちゃんとは、もう1ヶ月以上一緒に居ますが、いい意味でも悪い意味でも、全てをさらけ出して付き合っていました。
だからか、かの関係が居心地よくて、私はついつい雄ちゃんの優しさに甘えてしまっている気がします。。。


回想 5月6日

2011-05-17 00:22:28 | 日記
6日目。朝から急な登りに始まりました。登りきったところで、ご褒美の朝ごはんを食べていると、レストランのおじさんから耳寄りな情報が!


どうやら今日の目的地手前にある村の景色がとても綺麗だというではありませんか。おかげで、予定よりもずいぶんと早く到着してゆっくりすることができたのです。



が!


事件発生!

雄ちゃんが、普段めったに出さない自分のデジカメを持って、明日訪れる村まで散歩に出かけたのです。


そして、カメラ紛失!

気がついたときには、もう夕方近く、土砂降りな状態でした。それでも探しに行く雄ちゃんが心配で、私も宿の前で帰ってくるのを待ち続けたのです。


結局、カメラは見つからず、雄ちゃんの思い出が・・・・(涙)

回想 5月3日

2011-05-16 23:50:00 | 日記
3日目・・・。


この日が、私にとっては最大の難所になることが予測されました。

ケンザからセテ。登り始めにして、標高を一気に1000m上げなければなりませんでした。ガイドブックでは2時間とありますが、荷物を背負った女の私にはとうてい無理なわけで、雄ちゃんには申し訳ないけど、ゆっくり登らせてもらうことをお願いしました。

3から4時間かかるか・・?

もう、上を見る余裕なぞどこにもなくて、一歩一歩確実に足が前に進むように気合と根性で乗り切りました。

すると思った以上に、到着は早くて2時間半!


意外と呆気なく登れたのです!だから、着いたときには拍子抜けとともに大声で喜び、雄ちゃんとパンケーキを頬張りました。


しかし、この日は同じように登りを全部で3セット繰り返しました。標高1600から最高地点の3600mの峠がゴールでした。

2000mを登るのって、本当に苦しいです!


ただ、幸いなことに高山病とはほとんど無縁でした☆

そして、辛い登りではありましたが、雄ちゃんが時々馬鹿な冗談を言ったりモノマネをして笑わせてくれたり、歩みが遅くなったときには、私のペースに合わせてくれて一緒に歩いてくれたおかげで、辛い中にも不思議と気持ちは常に前を向いて進んでいくことが出来たのです。



この日、3600mに位置する山小屋でお世話になりました。ほぼ同い年の男性が一人、4歳と5歳の子供の世話をしながら切り盛りしていました。

どうやら奥さんは、1ヶ月前から体調を崩してカトマンズの病院で入院をしているそうでした。まだ小さい兄妹は、母親がいつ帰ってくるかと毎日のように聞いてくると言ってましたが、二人とも明るくたくましく、仲良くお留守番が出来ていました。

兄は早朝から父親よりも早く起きて、掃除や火起しするなど5歳児とは思えない程しっかりしていました。

周囲には学校もなく、友達の存在さえありません。読み書きなどは、父親が時間を見つけて教えていました。

この日は、雄ちゃんが二人と一緒に外でキャッチボールをして遊び、私は持ってきたおりがみでいくつかおもちゃを折ってプレゼントしました。嬉しそうな表情とはしゃぐ子供たちの姿は忘れることはないでしょう・・・






回想 5月4日・5日

2011-05-16 23:50:00 | 日記
4日目。再び峠を降りました。

山道を登った分だけ降りて、降りた分だけまた登る。

なんだか、山登りってほんとに人生そのものだと思います。

たどり着いたリンムーでしたが、体調に異変が。。。



5日目。

おなかの調子がよくなく、この日は特に日差しも強く体力を消耗しました。

朝早く登りから始まり、また下がっていきましたが、もう完全にふらふらでした。予定していた村の手前でストップしてもらい、体を休めることにしましたが若干疲労の蓄積が・・・。


泊まったジュビンの村で、疲労回復のため初の白ご飯をオーダーしました。ご飯とカレー。そして!!!!!


ゆかりのふりかけの登場です!!!!


これがめちゃめちゃ美味しかったです!!!ゆかりちゃん、最高っ!


私たちがあまりに感動しながら食べていたせいでしょうか?それとも雄ちゃんの愛らしさに、宿の女の子たちが気を許したのでしょうか?

夕食で再びオーダーしたご飯は、明らかに量が違ってて、軽く2合はあったような気がします。
雄ちゃんが食べている姿に、女子は爆笑してました☆

回想 5月2日

2011-05-16 23:17:13 | 日記
雄ちゃんのアドバイスで、一日6時間を目安に歩くことに決めました。無理しない、あせらない、着実にナムチェを目指します。

昨日死に物狂いで登った峠を、今日はいとも残酷に1630mのところまで降りていきました。


山道では、ロバの運び屋一団や地元のポーターたちとすれ違いますが、ほとんどは誰も居ない山や森、川沿いを雄ちゃんと二人で歩きました。


それにしても、ポーターの背負っているに持ちは尋常ではないほどの大きさと重さです。トレッキングで彼らを雇う場合には、任せられる荷物の重さは30キロといっていましたが、私たちが目にした彼らの運ぶ荷物は、重たい鉄や木材、缶ビール数ケースなど時には100kgを越えるような物資を運んでいました。

また、中には押さない12歳くらいの男の子も大人と一緒に仕事をしている姿を目にし、衝撃を受けました。


車もヘリも、何の手段も使えない土地に生きる人たちの苛酷な環境を、自分もこうして歩くことによって身近に感じることが出来ました。