のびのびのぶログ

水彩画や好きな音楽について語ります。なんでも伸び伸びと書いていきます。でも忙しくて更新が延び延びになるかも。

パス版画 実技研修の教材研究中2

2016年07月09日 21時23分42秒 | 図工
昨日に引き続き今日も教材研究です。パス版画は、やり方によっては失敗することが判明しました。昨日の失敗を生かして、日本文教出版の資料を基に材料調達。
画材屋さんでペトロールと紙パレットを購入。資料にはテレピン油と書いてあったが、松由来の天然油だと言って侮る事なかれ、意外とテレピンのほうが毒性が強いらしい。ま、どちらにしても気化しやすいので換気に注意です。

1 パス版画・・・ペトロールと紙パレット

見事に失敗。オイルパステルが流れてしまいボケボケに。アイロンで転写を試みるが、紙パレットのコーティング面が溶けて、紙にひっつく。アップリケ状態になり失敗。


2 パス版画・・・アルミホイル
やはり描画面はアルミホイルに戻すことにする。しかし表面がつるつるしてパスののりが悪い。どうする?そうだ!お魚を焼くときに敷くホイルシートだ。表面がざらざらしてる。早速試してみる。表面に🐟や線の絵加工がしてあるのが若干気になるが、兎に角パス画を描いてアイロンで転写・・・やっぱり魚や線が出てしまってる。失敗。行き詰まってしまった。


3 パス画・・・クッキングシート
表面がざらざらしていてパスののりがよい、しかも熱に強いものは?そうだクッキーなどを焼くときに敷くクッキングシートだ。試してみると、パスののりがすこぶるよろしい。描いていて気持ちがよい。私の手が気持ちよく動き、女性の頭部が完成。キュビスムと補色を意識したグラフィックな絵です。そこへフォークですクラッチを施しました。早速転写してみると、う、薄い。画用紙ではよい感じなんだけどちょっとかすれてしまうようだ。
4 パス版画・・・和紙に転写
そこで和紙に転写させてみた。でもさらに薄い。何がいけないんだ?
5 パス版画・・・水を吹き付ける
紙がパス画面にぴったり密着していないからだ。密着させるために、和紙をかぶせたあと、霧吹きで濡らしてからアイロンをかけてみると、見事に大成功!


こうして今回の教材研究は終了しました。やはり授業の前に実際に自分でやってみることは大切ですね。出版物資料を鵜呑みにせず、創意工夫をすることも大切です。購入したペトロールと紙パレットは無駄になってしまいましたが、会員の先生方の喜ぶ顔がすべての苦労を吹き飛ばしてくれます。おもてなしの心です。


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