愛媛県のとべ動物園に日本で唯一ゾウを「家族で」飼育し、さらに日本初の人工哺育にも成功した、ゾウ飼育のレジェンド、椎名修さんがいる。ゾウ飼育一筋30年。しかしその道のりは試行錯誤の日々だった。彼が人工哺育で育てた「媛(ひめ)」の場合、母親を求めて寂しがる夜には椎名が母親代わりに添い寝をして育てた。現在立派に育った「媛」。しかし、ある日のこと、強い風に怯えた「媛」が悲しい声をいくらあげても椎名は「媛」のもとへ行こうとしない。いってあげたい気持ちをぐっとこらえて、椎名は象舎の掃除を続ける。ゾウはゾウらしく生きることが幸せだと、媛が家族で触れ合う機会を増やし、自分は距離を置く椎名。「寄り添う愛情、突き放す愛情」どちらが欠けても子どもを育てることは出来ない。
自分を含め、現在親たちは「寄り添う愛情と突き放す愛情」どちらもきちんと持っているだろうか。今子どもにどう接することが子どもの幸せにつながるかどうかをきちんと判断し、行動できているだろうか。
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