忖度国家

抑も役人とは忖度する職業であり、的確な忖度ができない役人は責任ある地位に就けない。これが役人社会の原則である。

だから、忖度させたのは誰か？ということが問題なのである。忖度させる方法は簡単だ。徹底した人事権を役人ども見せつければ、東大出の尊大で優秀な高級官僚も簡単に自由に操れる。

確かに総理は直接言っていないのだろうが、官邸の中枢が「総理の御意向」と言いまわることで、関係省庁は総理の思うままに動くようになる。それが忖度国家の行政の仕組みである。

誰もがこの国家のありふれた構図だと判っていても、安倍官邸は徹底して白を切る。振り返れば、無知を反知性と言いかえ、悪ガキのように卑怯だから長期政権となったとも言える。