こうばる秋の遠足

2013年10月26日 | 日記
今日は、地球屋けんたろう君が呼びかけてくれて、久しぶりに川棚町のこうばるへ遠足へ出かけました。

こうばるは、ヤゴタ通信でもおなじみ、ほーちゃんが住む里山の集落で、
川棚駅からもそんなに遠くないのに、とっても静かで、きれいな川が流れています。



しかし、このこうばるを水の底に沈めるダムの計画があります。

もう50年も昔に持ち上がった話。

ほーちゃんがお腹に居るころ、ほーちゃんのお母さんは強制測量を止めるために
必死で体を張ってがんばったそうです。


その映画を私も見ました。

よく知っている長崎県の高田元知事が出てきて、私も子供のころの話だったのだけど、
こんな事が行われていたなんて知らなかった。

と衝撃を受けたものです。



今朝は、集合時間より早く到着したので、子供たちと川のそばでプラプラ。

ここは、夏に子供たちが泳いだりして遊んでいる場所です。





数日雨が降ったので、川の水は少し増水していたけど、
この小さな川を堰き止めて、この広い水没予定地が本当に水の底に沈んでしまうの?
と、思ってしまいます。


堰き止め続ければ、いつかは沈んでしまうのか・・・
人間って、なんてすごい事を思いつくんだろう。


他のみなさんも到着したので、いざこうばるツアーに出発。
ほーちゃんがガイドしてくれました。



あちこちに、ダム反対のメッセージが掲げられています。



早く、こういう看板が外されて、のどかな風景に戻したいですね。


これは、「団結の塔」



この塔の柱は30年前くらいから立っているそうですが、一度も倒れたことのない頑丈な塔だそうです。

見ざる・言わざる・聞かざるのイラストが描いてあります。

なかなか、土地の買収に応じない地権者を、県の職員などが個別に訪問して、土地を手放すよう説得する。
飲ませ食わせの接待をしたり、あの手この手だったそう。

そういう手には乗らないぞ。

と、団結を強くし、戸別訪問にも応じないよう、家々の玄関にも「面談拒否」などと大きく書いた紙が貼ってありました。

こういう1件1件をなし崩しにしていく手法は、原発でも同じような話を聞きます。




これは、大正時代に作られた石橋。今は上にコンクリートの橋が乗っかっているけど、頑丈な橋のようです。
これも、ダムが出来たら水没してしまう遺産。



これは、9月6日に国が「石木ダム建設の公益性を認めます。」という事業認定をした翌日頃、早速建てられたお知らせです。


こんなものに、なんで?というほど、重たそうなコンクリートの土台。


その先に、石木ダム生活相談所という意味不明の建物。



なんの相談をするのでしょう。今は使われている気配はないみたいですが、一時期アルバイトのおばちゃんが来ていたということ。

何か急に土地を手放そうか。と思った人がいたら、いつでも駆け込んでね。って事だったんでしょうか。

これも、税金でできているわけで。


秋の晴天。


飛び石を渡るナナコと子供達。

昔この飛び石の先にも家があったそう。

今はジャングルになっているけど、なんだかかわいい小道の跡がありました。

人が作ったものも、こうやって自然に帰って行くのだなー。と。


自然を壊す切なさと、人の暮らしが自然に帰って行く切なさ。



ふたたび、石橋


この石橋の先には、傾いているけど、常時満水位 の立て看板。


この自然に帰ってしまっている場所にも、ほーちゃんのお友達の家があったそう。


1時間くらい、ゆっくり案内してもらいながら歩いて、岩屋権現に到着。


寒いくらいだったのに、すでに汗ばむくらい。
上着を脱ぎ捨てて登山。


ずーーーーっと登りつめたところに洞窟があって、
地球のお母さんの子宮の中に入っていくような小さな穴を抜けると神様が祭ってあった。


洞窟で修行中の人



この後、公民館に移動して、ほーちゃんちの新米と漬物、地球屋豚汁、などで昼食。おいしかった~。

こうばるのお母さんたちも合流して、一人ずつ自己紹介や感想を話したり、
ほーちゃんに紙芝居を読んでもらったり。


ほーちゃん、大活躍だったけど、今頃倒れてないかな・・・心配。


私は、帰り道、また自分がどうしたいのか。どうしたらいいのか。とか
なんだか、よくわからなくなって、頭がグルグルしていたけど、

今はまた、こんな感じで、遠足してみるのもいいのかなぁ~と思ったりしました。





こうばるのこと。石木ダムの事よく知らないって方は、よかったらほーちゃんのブログとかも読んでみてください。

彼女なりに、よく勉強して、佐世保の水の事、こうばるの暮らし、治水のことなど、がんばって書いてます。

http://hozumix.blog32.fc2.com/



自分には何もできない。関係ない。なんて思わないで、何かできる事があると思う。


嫌なものをイヤだと言える社会。
小さき声、声なき声がかき消されない社会。

戦争・対立ではなく、対話で解決できる社会。

そんな社会を作っていくのは自分自身。

私も、コミュニケーションのスキルとか、いろんなものの考え方とかもっと勉強したいなー。



最後まで読んでくださってありがとうございます。

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