気功ってどんなもの?
それを知っていただくときに
津村喬さんの文章を
たびたびお借りします。
今回も
皆さんの参考になれば。
そして、
一度、体験に来て実感していただければ…
そう願っております。
津村喬さんより
「引き返せるボケ」
バイオリズム曲線はサインカーブを描くので、高調期と低調期を繰り返すのですが、これは「調子いい」「調子悪い」という価値観を含みません。ただ「興奮しがち」「落ち込みがち」という意味です。興奮しがちな時はそれをうまく生かせる仕事なりライフスタイルなりをとり、落ち込みがちな時はまたそれにふさわしい仕事と生活のスタイルをとれれば賢いということになります。ただ興奮しすぎている時にも収めたほうがいい時もあるし、落ち込みすぎている時にも一仕事しないといけない時があります。それは気功を使うと、臨時の小さいサイクルを作り出すことができます。
そのために、ほとんどすべての気功に含まれている「気を上げる」「気を下げる」という練習を自覚的にしておくと、それが自己コントロールの基礎になります。そのことを冗談半分に躁鬱の練習といっています。躁鬱傾向は脳の病気とはいえず、気のコントロールがうまく行かないというひとつのタイプにすぎません。またバイオリズムという視点からすれば万人が躁鬱で普通なのです。ただそれを自覚できない時、また「小さなコントロール」ができないとき、不都合が生じます。
「ぼけ」は金属汚染と関係があるとかウィルスも関与するとかいわれていますが、基本は「永続的右脳優位状態」のことです。教師とか医師とかの左脳人間として人にアドバイスしつづける職業にぼけが多いといわれるのは、右脳を抑制してきた結果、脳のほうで「左脳タイム終わり」とシャッターを下ろしてしまうからです。それを防ぐには、若いうちから意識的に「ぼけ」の練習、つまり右脳状態になる練習をしたほうがよい。その意味で「気功は引き返し可能なぼけの練習」と言っています。
異常といわれる状態がどのようにして生ずるかを理解すれば、それはただ「偏った正常」であることがわかります。精神的傾向と脳の血行分布の関係が次第に明確になってきた現代では、気功によって体内・脳内の血液分布を変化させられるということとその脳の地図が結びついていけば、とてもたくさんの悲劇を防げるはずだと思っています。