「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「騙しだまされ!」

2022年12月05日 | つれづれ噺

                  

我が家の一級品のパソコンにつながれ、日々オーナーの言いなりに従順で、長い間おおむね満足な仕事をしてくれていたプリンター殿。
普通は新規購入品には全て、使用開始年月日と購入金額をメモして貼り付けているのに、何故かこのプリンターだけは何の表示もしていなかった。
だから正確なことは失念したが、Canon・MGシリーズ6000番代の6色インクジェットであることだけは確かである。買ったお店に持って行っても「交換部品はもうありません」と言われるに違いない代物であることも承知している。

実を言うと、労働条件交渉や残業時間の短縮要望なども出さないので、交渉の場を持たないまま時間が過ぎた。ある日突然ウンもスンも言わなくなって、取りつく島がなく、一度はお役御免を申し渡そうと決意したこともある、付き合いの長い歴史的な頑張り屋さんではある。なんとかかんとか手を替え品を替えてプリンターのご機嫌を取ったこともある。しばらくの休暇を与えたこともある。そうしてある日、ダメモトでつないでみたら、なんとなんとご機嫌直して復旧したのである。あの修理が効いたのかな?あのドライバーのひと手間が功を奏したのか?オーナーにも分からないまま兎に角元通りに復旧した。

なでなでしながら、新たにインクを購入して従来通り使い始めた。しばらくしたら「修理に出す必要のある不具合が見つかりました」という表示が出て箸にも棒にもからない。「おいおい頼むよ、新たに購入したインク分だけでも動いてよ」と手を合わせながら、電源を切断・コンセントを抜き去って通電を遮断。するとまた動く。しばらくしたらまたストライキ。「お前さんが動かないなら階下のプリンターに代替えさせるぞ」というとまた動く。なんとかかんとか、買ったインクが半分以下に減るまで頑張ってくれた。もう限界だろう。

騙したり騙されたりして、結局は賞味期限を大幅に上回る期間を働かせたことになる。有難う、感謝しながら「もう限界は伸びないだろうね」ともう一言言ってみる。
若いころに「仕事量は減らせ、給与は上げろ、休憩時間を伸ばせ、などなど」職場の中で吹聴する転勤者の厳しい注文に悩まされた日を思い出しながら、愛情を持ってプリンター君に接したお陰で相手も不承不承でもなんとか付き合ってくれた。今、来春の賃上げ要求が話題になっている。どこら辺を着地点にするのか。ここでは騙したり騙されたりは通用しない。正当な権利の主張をすり合わせ、いい着地点をみつけたいものだね~。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「耐寒グッズ!」 | トップ | 「音の日」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つれづれ噺」カテゴリの最新記事