思いもよらぬ人から嬉しい便りを頂いた。こんなことは久しくなかったので、ちょっとハイな気分を隠せない。
今月19日に、岩国が生んだ作家宇野千代さんの生家で行われた「もみじ茶会」に行った。そこでの感想をローカル紙の読者投稿欄に投稿したところ運良く掲載された。そのことに関して投稿したローカル紙の元記者の方からお手紙を頂いた。全く思いも掛けない出来事に、こんなこともあるのかと静かに喜んでいる。その内容はおおむね次のような内容であった。
『・・・前略。実は私は50年近く前(記者になって3年目の岩国支局在籍の頃)に宇野千代さんに一度だけインタビューしたことがあり、〇〇さんの投稿を読んでいるうちに、当時の鮮烈な記憶がよみがえってきたのです。インタビューの模様は2018年、広島ペンクラブの会誌「ペン」に書きましたので、拙い文章でお恥ずかしいのですが、そのコピーを同封します。
宇野さんは実に細やかな心配りをされる方で、私にとりましては生涯忘れられない思い出となりました。そのような記憶も踏まえて、私もまたいつか𡧃野さんの生家を再びゆっくり訪れてみたいと思っています。そして〇〇さんがお書きになられたように、心静かにひと時を過ごしたいと考えているところです。・・・」後略
『宇野千代さん』と題したコピー文章には、千代さんのあっけらかんとした性格の裏側にある、母性を秘めた繊細な優しさが、見事な筆致で綴られていて、改めて「故郷の文豪」を誇りに思ったという次第。
去りにし往時を回想されたその名文をここに貼り付けたいのは山々なれど、あまりにも僭越過ぎるし、本人のご意志も確認していないので控えさせて頂くが、ここで思うのは『世の中の縁は異なもの味なもの』。有り難いご縁を頂いたものである。感謝!!
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