満開の桜に見送られて学園を卒業する人、散り初める花びらに見守られて入学する子どもたち。
別れと出会いは春の典型的な一幕であるが、学業の卒業・入学だけでなく色んな組織で、1年間の一区切りとする様々な定期総会が行われる季節でもある。
そこには必ず前任者と後任者の引継ぎ、申し送りという大きな一仕事が待っている。
申し送りとは、大小の違いはあっても「自身の作業領域や責任分野をしっかりまとめて、スンナリ後任に譲る」という大切さと責任が伴う。
長年仰せつかってきた事務局長という職から解放されることになった。というかここらで自ら退いて新たな視点を取り込む必要を感じたということである。なにも大したことをしたわけではないが、年1回の定期総会をはじめ、奇数月の常任理事会、その他もろもろの活動の議案書(シナリオ)を作って会議の運営・進行を図り、対外折衝の窓口になったり。
自分で言うのもおこがましいが、毎日が結構忙しく油断をなどしていられない緊張感の中で10年近く動きまわってきたような気がする。
これは飽くまでも手前味噌評価で、自分の足跡を過大評価しているのだろうね、きっと。いずれにしても会の運営を滞らせないよう常に気を配ってきたことだけは事実である。
そういった諸々をがんばるには少し年令が邪魔するものを感じるようになってもきた。何しろ思い切って身を引かなければ後進は育たないし、いつまでたっても頼られっぱなしになって足抜けできなくなりそう。
ものには旬があるように、辞め時の限界もある。潮時を感じた時が辞めるとき。申し送りを簡素に、でも後任が困らない程度の要素を込めて。
少し頭の痛い初夏を迎えることになりそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます