KYUSHU RAILWAY part3「キハ147」

2023-06-06 06:23:04 |  熊本の旅、多彩
熊本市に泊まった次の日の遊び先は天草の方である。
JRで三角(みすみ)駅まで行き、三角港から船に乗るのだ。
三角駅までは三角線というローカル路線を利用。



熊本駅の三角行きホームに行くと、これまた古くて素敵な気動車が待っていた。
「キハ147」と書いてある。
JR九州の普通列車の塗装は赤色のイメージがあるが、この気動車は白と青だったから昔の塗装色なのだろうか。



バリアノンフリーな乗降部。
座席がなくやたら広い運転席後部エリア。
座席は固定のセミクロスシートで、ドア横のロングシート部に座った。
窓ガラスは長年の勤務に疲れて真っ白である。



天井には金網で包まれた扇風機があり、その下の壁には赤と白のボタンがあった。
ブリキの扇風機に付いてるような丸い飛び出しボタンである。
飛び出ている方(赤だったと思う)を押したら回り出しそうだ。
押してみたかったが他にお客さんがいたのでその勇気はでず。



目の前にあるドアの開閉は同時に開かず、右側が開くのも閉じるのも一拍遅れる。
私もこんな味のあるじいさんになりたいものだ。
エンジン音はグノォーって感じか。
線路は平坦なところを走っているので、エンジン音が高くなることはなし。



途中の住吉駅で道草するため一度下車。
住吉駅は列車交換可能な駅で、上り列車が前からやってきた。
やってきた列車はこれまでの旅行中によく見た赤い気動車だった。
三角線の普通列車は乗ってきた古いタイプのものばかりかと思っていたが、そうでもないようだ。
うまいこと古いのに乗れたな。



道草の後、住吉駅に戻り、再び乗った気動車も同じタイプの奴だった。
同じ席に座ると、見覚えのある車内広告が同じ場所にあったので、さっきと同じ奴が行って戻ってまたやって来たのかと思ったが、そんな時間はなかったはず。
天井の扇風機をよく見るとこちらの方が微妙に新しい。
先に撮った写真と同じ場所を比較すると備品が違っていて、兄弟車だと分かった。



二度もうまく古いのに乗れるとはラッキーだ。
列車は有明海を右に見て海岸線を走ったあと内陸に入り、再び左側に海が見えると三角駅に到着である。
三角駅は終着駅。
ホームでアイドリングしている列車に名残を惜しんで改札を出た。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿