赤い酒

2020-03-22 23:20:56 | お酒
先日我が家で小さな飲み会をやった時、客人が赤い日本酒を持ってきてくれた。
日本で行われたサミットだかなんだかで、外国要人に振る舞われた酒だそうだ。
赤い酒を持ってくから、と事前に聞いていたのだが、何が赤いのだろう と分からないでいた。
当日現物を見てホントに日本酒そのものが赤いのだと知った。
へえ、こんなの作れるんだ。
グラスに入れてワインだと言って出したらそうなんだと思ってしまう赤さだ。
ロゼくらいだろうか。



飲ませてもらった。
私の語彙では表現できない香り。
日本酒とは思われず、当然ワインでもない。
口当たりはトロリとしてほんのりとした苦味の混じる甘口。
先日飲んだノンアル日本酒の甘味料の甘さとは違う。
酸味はなし。
初めての味わいだ。



持ってきてくれた人は思っていた味と違っていたようで、私の用意していた普通の日本酒に切り替えてしまった。
私はこれはこれで面白いと思う。
残りを置いていってくれたので、冷蔵庫に保存。
時々晩酌時に取り出してありがたく飲ませてもらった。
飲み会の時にはお猪口で飲んだのだが、あの味ならワイングラスが似つかわしいなと冷やした奴をワイングラスで一杯づつ。



裏面のラベルにロックや燗しても美味しく飲めると書いてある。
燗か。
この甘味は温めるとどうなるのだろう。
最後の一合はぬる燗にしてみた。
甘味は消えるかと思ったが、思いっきり甘口なこの甘味は消えず。
トロリとした甘味がサラリとした甘味になり、苦味が少し前に出てきたかな。
全く感じられなかった酸味が感じられるように。
でもあまりイメージは変わらない。
うーん、これまで飲んだ中で一番日本酒らしくない日本酒だった。





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