楽しいから笑顔になる
逆も然り
笑顔にすると楽しくなる
これを痛感した出来事がある。
16,7年前に家族旅行をしたときだ。
小さなプロペラ機で島から本土に帰る際、本土が霧の為、出発が遅れていた。
1時間位遅れて出発したはいいが
機体は強風で揺れっ放し、飛行機が大嫌いな私は恐怖に耐えるのが精一杯。
思い出したくも無い。
子どもは夫に任せて、ひたすら自分を落ち着かせ、早く到着しろ…と願うばかりだった。
40分程度のフライトだと思う。
着陸態勢に入ると、外の景色は霧で
真っ白になり、その間も衝突のような衝撃を繰り返し、本当に着陸できるのかと
経験したことの無い不安に襲われた。
機内は緊張感で一杯だった。
無事着陸した時の安堵は忘れられないと同時に、私の飛行機嫌い貯金をまた増やした。
このフライト中、泣きそうだったのだが、幼い子どもを不安がらせてはならないと、顔だけは笑顔にしていた。
口角を上げて、なんとか顔だけは作れるものだと知った。
子どものためにこうやって強くなるんだなと、自分を褒めてあげたいし、強くしてくれた子どもに感謝したい。
そしてこの一件で気付いた。
笑顔を無理に作っていたおかげで、恐怖心が多少和らいでいたのだ。
怖いには怖いのだけれど、笑顔を作ることで、どっぷり恐怖心に浸からずに済んでいたことに後で気付いた。
怖い→不安な顔→不安確定
怖い→笑顔→不安だけど平気かも
もしかすると笑顔にすることで、脳が錯覚したのではないかと。
昨日から体調が優れなかったので
布団の中で笑顔を作ってみた。
不思議と気持が軽くなった。
笑顔を忘れずにいよう!
自分のために、誰かのために。