9/2 映画
「ポセイドン・アドベンチャー」
子どもの頃、たぶん日曜洋画劇場で
観たことのある映画。
とても印象に残っている。
旧作上映しているのを知り、
最終日なので行ってきた。
http://asa10.eiga.com/2016/cinema/623.html
海の神 ポセイドンの名を持つ
豪華客船が大津波で転覆し、
ひっくり返る船内。
多くの人が居る場所に留まる中、
牧師と共に行く数名が
船底に向かって脱出に挑む話。
******
どの道が正解なのか
結局のところ誰にも分からない。
ただ、それを求めて行動を起せば
チャンスはあるのかもしれない。
道半ばで命を落とす人もいたけれど、
力を尽くしたことを称えたい。
運もある。
そんな紙一重をくぐり抜けていく
人の生き様や死に様を
全部見ているのが、神かもしれない。
皆の先頭を切った牧師が
言ってたけれど………
ただ祈って待つより戦えと。
祈るなら内なる神に。
内なる神も一緒に戦ってくれる。
たぶん神は助けてくれない。
力及ばないことは多い。
けれどどんな最期も
見届けてくれるのかもしれない。
そんな存在がいるなら
どんな結果になろうと一人ではない。
*******
脱出へと向かう一行には様々な人。
パニックに直面して
それぞれの力を発揮する場面もあった。
集団を率いていくリーダーも
素晴らしいけど、
怖さから動けなくなる人を気遣い
うまくサポートできる人も
なくてはならない存在だ。
何ができるか、
持っているものを生かすこと、
それが自分だけでなく
周りの力にもなるのだと思った。
*******
もっと涙するかと思ったけれど、
助かる最後の最後まで
ぐっと留まっていた。
窮地にあっては
そういうものかもしれない。
でも分からない。
身内や親しい人を
目の前で失うことになれば
平気ではいられないだろうから。
ただこれは
自分ならではかもしれないけど、
命に関わる場面であればあるほど
気持ちが落ち着くことがある。
動物に近いのかな(笑)。
子どもの頃
この映画を観た時の衝撃は大きく
心に誓うものはあった。
とはいえ、お話の世界のことだと
思う一面もあったけれど
後に震災に遭い、
色々な災害や戦争の報道を見るにつけ
いつ自分の身にふりかかるか
分からない現実でもあると
思うようになった。
*******
最期に。
映画の中、
船のステージで歌手が歌う
「モーニング・アフター」が良かった。
https://youtu.be/Mm41npkt6Xw
メロディーも好きで。
カーペンターズみたいな雰囲気。
また朝が来る……みたいな
意味もあるのかな。
朝の光は やっぱり希望だ。