サンスポ
五郎丸
「言葉通じずに自分の思い
伝えられない歯がゆさあった」
スーパーラグビーのレッズに今季加入した
FB五郎丸歩(30)が、シーズン日程の約半分を終え、
このほど遠征先の南アフリカ・ケープタウンで心境を語った。(共同)
――ポジション争いが続いている。
「これまでのチームでは試合に出場しないことがなかった。
ベンチにいる気持ちを考えもしなかったので初めての感覚。
悔しいし、自分が組織に必要なのだろうかと思うこともあった」
――出場機会を増やすために必要なことは。
「キックの成功率が下がっている。
短所を見てもしょうがないので長所をしっかりと伸ばしたい。
(SRで)簡単に成功するとは思っていなかったので
地道に積み上げていくしか道はない」
――日本と海外のチームの違いは。
「日本では練習メニューや食事が決められていたが、
レッズでは選手の自主性に大きく任せられる。
どのトレーニングが必要かなど、
自分自身をよく分かっていなければいけないので難しい」
――言葉の壁はあるか。
「言葉が通じずに自分の思いを伝えられない歯がゆさはあった。
英語は勉強している。すべて経験が必要だと思う。
ラグビーのおかげでいろいろな経験ができているのがうれしい」
――熊本地震の被災者にメッセージを。
「九州は出身地の福岡だけでなく、
合宿や大会で各地と関係が深いので一日も早く復旧してほしい。
2019年のラグビーワールドカップ(W杯)では熊本でも試合がある。
普通の生活を取り戻した上で、W杯に向かって心を一つにしていきたいと思う」