ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

さよなら彩吹真央4

2010-04-24 19:55:16 | 宝塚コラム

 フォローに徹した男役

思えば苦労が多い男役だったと思います。

音楽学校の成績がよくても、入団してからは「優等生でなきゃ」っていう

プレッシャーと闘っていたのかなあ。

霧矢が月組でのびのびしていたのに比べると、どこまでも「責任感」

「ちゃんとやらなきゃ」ってそういう気持ちを一番に持っていたような

気がします

(樹里ちゃんに「あたしの事嫌いなのかと思ってた」と言われる程に

人見知りも激しかったのかなあ)

ゆえに、いつも「上手だけどつまんない」と思っていたのは事実です

演技も歌もダンスも完璧ですよ。でもだから何?」とついつい

突っ込んでいたんですよねーー(すみません

でも、病み上がりの気弱さの中で、「もう宝塚なんか見なくても・・・」なんて

思ってみた「アプローズ宝塚」。

ダルマ姿で「ビアンビアン」と歌う彩吹を見た時、なぜか風がふいに

通り過ぎていくような爽快感を覚えたんです。

肩の力がぐっと抜けた・・・・

あ、この人悟ったんだ」と思いました。迷いがなくなったっていうか

もうガチガチに「こうじゃなきゃだめ」とかいう価値観を捨てて、その場

その場で精一杯やるんだーーという心情っていうのかな

ある意味「路線落ちを覚悟した」とも言えるのですが、以後の彩吹は

本当に立派になったし、包容力も華も兼ね備え始めたと思いますよ。

欲はなく決して怒らずいつも静かに笑っている」という状態になったんでしょう。

本当は、そういう人こそ今の宝塚ではトップスターにふさわしいと

思うんですが・・・もし、彼女が「私が私が」タイプだったらきっと好きには

ならなかったでしょう

常に冷静、常に気を遣い、ファンを安心させてくれる存在・・・であった事が

癒しでした

 

地味だ地味だといいますけど、過去地味なトップはいくらでもいましたよ。

久世星佳だって香寿たつきだって派手っていえました

様々なタイプのトップスターがいたからこそ、どの組にもファンがついた

んじゃないでしょうか?

いわゆる組カラーってやつです。

でも、今は「全部のトップは天海祐希タイプじゃないと」って歌劇団が

がんじがらめになっているような気がします 

確かに天海はすごい人気だったけど、あの当時他の3組がみんな

天海タイプだったら面白かったですか

シメさんという上級生がいてーー一路という美しい美声の持ち主がいてーー

ってカラーがあったよねーー

今のような「全部天海がいい」なんて事をやってると結果的にクビを締める

ことになるとは思わないでしょうか?

今更言ってもしょうがないけど、影が濃い程華やかさが引き立つもの

なんですよ・・・・・

花組の上級生になってからは辛い事ばっかりだったんじゃないかなと。

蘭寿は宙の二番手に昇格し、真飛聖が入ってくるし

ファンにとっても辛かったと思いますが、笑顔で乗り切ったのは偉いっ

 

雪組に帰って来た時はちょっと嬉しかったですよ。飛鳥組長も未来副組長も

彩吹が下級生の頃からいた人だし、そういう人とまた一緒にというのが

なんとも嬉しかった

やっぱり彼女が下級生だった頃の雪組を懐かしむ自分がいたのかも。

でも・・「3作連続ポスターに載らなかった。彩吹はもう駄目だね」って

ネットで語られ始めた時から、戦々恐々

激やせしていく姿は見るに耐えなかったし

なのに、NOW ON STAGE などではひたすら控えめでトップをたて、

下級生に振り・・・そんなに気を遣わずどんどん喋ればいいのにとか

思ったし

仮面のメサイア」の時でしたっけ?二番手なのに水君の着替えなどを

せっせと手伝ってたとかーー 何でそこまでーーって。

アクア5でテレビに出た時も、さりげなくフォローする姿が本当に

いじらしくて 

これ以上ない「二番手スター」でしたよ

彼女を通して二番手スターというもののあり方がわかった気がします。

組の中がうまくいくのもいかないのも、全て二番手にかかっている。

二番手が必死にトップをたてるからこそ、トップスターがトップらしく

なっていくのではないかと・・・歴代の二番手さんはみんなそういう事を

ちゃんとやってたんだよねーー

そういう意味ではまさに下級生の見本のような?彩吹先生とでもいいたい

ようなスターでした。

正直、水夏希がトップになるとわかった時、「雪はみなくていいかな」なんて

思ったわけですが、彩吹真央のお陰で受け入れる事が出来ました。

そして素晴らしい歌唱力とダンス、そして演技に圧倒されて、癒されました。

本当は専科でもいい、残って欲しかったの。

でもあえて今は言います。

行くがいい。それも私の愛なのかもしれない」と。

神様、入団以来これ程努力し、苦悩し、そして悟ったジェンヌはそうそう

いません。どうかその苦労を報いて下さい。これからの人生に多くの幸を

彼女に与えてください。

引き際の美学を見せてくれた彼女を守って下さい。

どうかどうか・・・お願いします。その為に出来る事があれば何でも致します。

神様。

 

最後に・・・アクア5での活動をありがとう

休みがなくて忙しかったでしょうけど、一杯テレビに出てくれて嬉しかった。

それから天覧公演もありがとう よかったね。一生心に残るでしょう。

忘れません・・・・忘れません・・・・・

 

 やって欲しかった役

1位・・・エリック (ファントム)

2位・・・ショーブラン (スカーレット・ピンパーネル)

3位・・・ジョルジュ (NEVER SAY GOODBYE)

 夢は終わらないなら・・・やってほしい役

ブロードウエイ・ミュージカルはやめたほうがいいと思います。

合わないもん。出来ればオリジナルで・・・

「レ・ミゼ」のエポニーヌ・・・は無理だよねーー年齢が。

ファンチーヌじゃだめですか?高音がっ!!

低音を生かせるような役がいいよね。シェイクスピアなんかもいいかも。

色々幅は広いから頑張ってね。

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さよなら彩吹真央3

2010-04-24 18:21:27 | 宝塚コラム

 ソロモンの指輪

オギーと彩吹真央の相性がいい事はわかっていましたので、安心して

みてました。この時、オギーは歌を徹底的に歌える人にだけ任せて

トップコンビには踊りばっかり与えていたのが印象的。

ここでは「男役の色気」ふりまき放題で・・・特に白羽ゆりとのダンスは

もうドキドキもの・・・きゃーーって感じでした。

でもやっぱり音月の方が華があると言われればそうなんだろうなあと。

扱いもやっぱり音月の方がいい感じだったし?

 マリポーサの花

いわゆるエスコバル役で人気がブレイクしたわけですが・・・・

遅すぎるっていうのっ 思えば何で今までこういう役を与えられなかった

んでしょうね? 割りにあわない悪役だのばかり与えられるからっ

本来は相手が男だろうが女だろうが一途に愛し、尽くす役が似合うのよ。

激やせして頬がこけて・・しかも女性との恋愛関係なしで・・ゆえにあまり

エスコバルって役は好きではないけど、確かに水夏希とのコンビは最高で

BL風に萌えーー」という気持ちはよくわかります。

生きて何を」という名曲も与えられ、あの歌にメロメロ・・・そして

ラストのネロとの別れがなんとも悲しかったですね

以後、水夏希&彩吹真央は完全に一心同体になるわけですが。

そういう路線で持っていくなら最初からにして欲しかったです

多分この時に退団を示唆されたんでしょうね・・・ますます痩せたーって

感じがしましたっけ。

 カラマーゾフの兄弟

この物語の影の主役はイワンですよねーー

私は五峰さんとの絡みが好きで・・・こういう役、もっと一杯やって欲しかった。

ラスト、絶望して叫ぶところは萌えーーでした。

イワン編を作ってよーーとのファンからの要望もあったとかなかったとか。

それからフィナーレの「♪りんごの花咲く頃 ♪」のダンスも何気に

好きで・・・改めて彩吹真央ってダンスが綺麗なんだなあと実感した

一作でした。

 風の錦絵

日本物は得意だし・・・松本さんと一緒のシーンは演歌だし?

それがまた妙に似合って、その中に入り込んでしまうものだから

かえって目立たなかったのかなあ。

 仮面のメサイア

メンドーサ大佐は全く似合わない役でしたし、ひたすら声を張り上げて

怒鳴っているか笑っているかばかりだったので、気の毒でした

おかげで声を枯らしてしまったわけですけど

谷先生は演技指導をきちんとできない人?っていうか、生徒に任せない

人でしょう?ゆえに、こうなった・・・と思ってます。

役の書き込みがあまりにもいい加減でかわいそうでした。

 ロシアン・ブルー

執事のヘンリー。妹のロビンとのやりとりがとっても可愛らしくて

そっちばかり見てたような?

でも、大野先生の「BLもどき」好みなのか、ヘンリーはアルバート様

に触れる触れる いちゃいちゃするなっ といいたく成るほど。

コメディは苦手なんだろうな・・・と、思いつつ、必死にアドリブを言って

頑張っていましたよねーー 見せ場も多くてファンとしてはほっ

でも、これは完璧に退団ご祝儀の一環だったのか?

 RIO DE BRAVO

二つで1000円もするポンポンを買いましたよーー

オープニングから結構シンに立つ場面が多くて「やっと正二番手かあ」と

喜んでいたら・・・やっぱり退団ご祝儀だった?

「OH ギャル」でさゆちゃんと銀橋渡って、名コンビ振りが素敵でしたし

とにかくガンガン歌って踊り・・・・大階段の真ん中に一人で立った

時は嬉しかったなあ・・・ それも夢でしたが。

「足跡のない道」は名曲で、彩吹の為にあるような曲。こういう曲を

与えられるんだから幸せかもしれませんね。

 ソルフェリーノの夜明け

いわゆるエクトール先生はなーんもしません。冒頭のデュナンとの

会話以外は悩んで・・でも治療するだけです

最後は好きな女性に去られてしまうし。

でもそういうどこまでも報われない人・・・が似合う男役だったんですよ。

多分、エクトール先生はずーーっとあの教会で治療を続け、多くの兵士の

死に悲しみ、祈り、でも仕事を続けるでしょう

戦争が終わったら、今度は赤十字の仕事で「国境のない医師団」に参加

しちゃうかも

そして、いつかどこかで流れ弾に当たって死んでしまう・・・そういう人ですね。

でも、その功績は後々称えられて 人々の記憶に残るのです。

 カルネヴァーレ睡夢

水君とのダンス対決が本当に楽しそうで大好きだけど、きっと心の中では

互いに泣いているんだろうなあ

「仮面舞踏会」のシーンで、さゆちゃんと銀橋の中心に立つ姿は

初々しくて可愛らしくてラブラブで・・・いいトップコンビになったろうにと・・

ファンはこういうコンビがみたいのよーーと心の中で叫んでいました

そして燕尾服の後、水君に止められつつも振り切って銀橋を渡る

姿は感情がなくて それって「死」のような?

なにもかもふっきれたんでしょうね。だから私も耐えるしかないっていうか?

 

 

 

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さよなら彩吹真央2

2010-04-24 07:10:53 | 宝塚コラム

 エリザベート

ルドルフでしたねーー チケット難でやっと手にした一枚。

でもトートとエリザベートが喧嘩しているみたいで好きになれませんでした。

彩吹ルドルフと春野トートの「闇が広がる」は素晴らしかったけど、やっぱり

ルドルフは絵麻緒ゆうという思い込みがあったので・・・地味?暗い?

みたいな?本人的にはルドルフに傾倒しすぎて後にフランツ・ヨーゼフを

やる時に戸惑ったとか・・・

 不滅の棘

ハンス・・ってあすかちゃんのお兄さん役でしたっけ?

作品自体が理解不能だったし、ハンスって2幕目に酔っ払って色々

台詞をいったあげくにばたんと倒れてそのまんまずーーと舞台に

横たわっていたよねーーあれでひいちゃった

何これ?って感じで。

この時点でも「彩吹真央ってよくわかんない」と思ってました。

 二都物語

青年館で観劇。彩吹=チャールズ・ダーネイ。

昔、テレビで見た時、剣幸の印象がほとんどなくて、ひたすら大地真央

ばかり目立ってた印象があり・・・でも、瀬奈じゅん版は大地版に比べると

シドニー・カートンの役作りがめちゃくちゃ暗かったです。

チャールズってしどころがない役だし、暗さが瀬奈と被って・・・あまり

上手だけど別に・・・と思ってました。

 NAKED CITY

小柳奈緒子初バウ作品でしたっけ?設定はいいけどストーリーがイマイチ。

主人公とヒロインが結ばれないどころか、ヒロインは別な人を愛してる?

えーーなんだかビリーって可哀想って言うか、主人公としての醍醐味が

一つもなくて、美味しいところは愛音羽麗に持っていかれた?という印象。

見た目はとてもかっこよかったし、歌も上手。でもジャズ系は苦手。

見終わった後、「路線としては難しいのかなあ」って。

 野風の笛

一応原作も読みまして・・・理事様降臨で・・・それなりに面白かった?

でも春野・瀬奈の役ですら「?」だったのに彩吹に期待しろという方が無理。

でも、秀頼は感動させてくれましたねーー 理事様とも元雪組だし

同じ血が流れているような?雰囲気がありましたね。

 天使の季節

あまりの愚作に唖然とした作品です。

アベルタンとかいう役でしたっけ?コメディなのに大真面目にやってる

ゆみこちゃんが哀れで・・・悪いけどこんなに似合わない役はないです。

こういうのは断然瀬奈や蘭寿向きでしたねーー

 アプローズ宝塚

椎間板ヘルニアで入院一ヶ月ほど入院して、その後、テレビ中継で

みたらつまんなくて・・・もう宝塚は見なくていいやーーと本気で思ったのです。

で、その後、実際にみたら・・・彩吹真央の「ビアン」ダルマ姿が印象的で。

こ・・・こわいぞっ 「アメージング・グレイス」すら吹っ飛んでしまった

のでした。

 マラケシュ・紅の墓標

2004年は出産を控えていたので「ラ・エスペランサ」は見てません。

あとでビデオで見て「いい役じゃん!」と悔しかったわ。

で、「マラケシュ」ですが、この頃はまだオギーが苦手だったのです

なので「とにかく意味が掴めればオーケー」みたいな?

でも実際に見てみたら心に染みる台詞が一杯あって、貰い泣き状態。

ゆみこちゃんはクリフォード役で、最初はボロボロの格好で出てきて

あちゃー状態でしたが、パリのシーンで失意のオルガを慰めて

歌うシーンは秀逸で大好き

「あ、この人、意外と二枚目なんだ。わあ、オルガになりたい」って素直に

思いました。

特にラストシーン、「何ていったらいいか」と戸惑うオルガに

これから・・・全て、これからなんだ・・何かあったとしても・・全て、今、

この瞬間から始まるんだ。決して振り返らず。そうしよう。そうしてくれ。

なぜなら・・まだ僕らは何も始まっていない。僕らの旅は・・」

と抱きしめて言うのですが、その包容力ったらっ

これぞ彩吹真央っ 心が広くて優しくて・・・大好きっ っと、ミーハーな

私は思ったのでした。

 エンター・ザ・レビュー

まあ、これは樹里咲穂の為のショーであるし、彩吹以下はあまり

出番があるとは思えなかったけど。でも、銀橋でドレス姿の春野寿美礼

をエスコートする時は楽しそうでしたね。

 落陽のパレルモ

この作品で完全に落ちた・・・といっても過言ではないでしょう。

ヴィットリオは登場した時からすでにおぼっちゃまで、おばあさまに

可愛がられている孫で、一途に女性を愛する真面目な青年で

ついついおばあさま目線で見てしまって「ヴィットリオと来たら・・・

なんていいながら目を細めたり、ジュディッタに「愛してる」って情熱

的にいうところなんか「素敵」っとまるでモンゼット夫人になってました。

それだけに・・・なんで真飛聖が組替え?

しかもショーでの扱いは彩吹と同等あるいはそれ以上?

もしかして路線落ち?え?私、今好きになったばかりなのに?

 アジアン・ウインズ

ご本人は明るかったけど、内心はどれ程傷ついていたかなあと。

真飛単独のシーンを見た時に「あーあ・・やっぱり」と思ってしまいました。

星組出身の真飛はコスチュームは得意なのよっ

 APPARTMENT CINEMA

作品はしょうもなかったけど、役柄としては中々よかったような?

主人公の弟分的な真飛と対照的に、彩吹のレオナードは元は

敵、そして今は・・・友人のような?

こういう徹底的に主人公のフォローに回るような役がめちゃくちゃ似合う

そして影があるのもいいなあって。

ここでは歌唱力よりもダンスの方が目立ってた?

春野寿美礼との付き合いだって長いし、本当にいいコンビになれそう

だったのにね・・・・

 ファントム

春野寿美礼のエリックはあまり出来がよかったとは思いませんが、

彩吹キャリエールは最高でした

理想通りっ でも樹里キャリエールに比べてエリックを甘やかしすぎた

ような気がしました それだけにね・・・最後は彼自身が死んで

しまうんじゃないかと思ったりしてねーー

そして雪に組替えが決まり、どんな気持ちでそれを受け入れたんでしょう。

確かに技術の割りに「華」という面では遅咲きかも。でも、それは

与えられた役柄が悪かったんじゃないの って・・もう一度

ヴィットリオみたいな役をやったら評価も変わるはず・・と思ってました。

 エリザベート (雪組)

組替えの合間に多分ハワイに一人旅したんでしょう。

色々思う所があったらしいし 一人でハワイに行ってもつまんない

だろうなあ・・・とは思うのですが、明るい太陽の下で一人ぼっちを

想像すると胸が痛んだなあ。

雪に組替えになってからはいきなり「星影の人」「JOYFUL」要員で

頑張ったけど、土方さんの役は・・・評価がよかったとはいえないよね。

でも「エリザベート」のフランツ・ヨーゼフに決まった時は本当に嬉しかった

私は高嶺ふぶき以来の完璧な皇帝を演じられるのは彩吹真央しか

いないと確信してましたので

(こればっかりは霧矢大夢でも駄目っでした)

予想は的中 得意の歌唱力も完璧。「夜のボート」を聞いて

初めて泣いたし?

でもフィナーレ銀橋の衣装はイマイチで・・・霧矢の衣装をみたときは

「この扱いの差・・・がくっ」でした

ネットの書き込みで、大劇場の初日、水以下みーんなガクぶる状態だった

のに彩吹真央だけが冷静で完璧だったとあり、やっぱりなあと思いました。

どんな時も冷静さを失わずフォローに徹する彩吹真央。

苦労人が築いた技なんでしょう

樹里咲穂の番組に出たとき、「私もそうやればよかった」って言われて

たけど、あれは本音だろうなあと思いました。

 君を愛してる

彩吹真央はあくまで「エリザベート」の為に組替えしたのであって

歌劇団は音月桂を押している・・・と色々な所から聞こえてきて

嫌な気分になっていた所に「君を愛してる」のアルガンですよ

お茶会で「理解するのが大変だった」と落ち込み発言をしてましたね。

でも、正塚先生に「次はがっちり芝居させてやるから」と言われ、元気に

なったらしいです

歌劇団としては音月桂&凰稀かなめをどんどん押し出したかったんでしょう。

それにしてもあまりいい役ではなかったわ。

 ミロワール

ここでも、ピンクの衣装で踊りまくっていたけど、音月桂と一緒。

花組時代と同じように3番手と同じ扱い・・・みたいな感じで。複雑でした。

この頃から激やせするようになったんですよね。

花組時代はふっくらえくぼが可愛らしかったのに・・・・心配でした。

 シルバー・ローズ・クロニクル

青年館で一日に2度観劇。

最初に見た時は「これが彩吹の学年でやる役かあ?」と思ったけど

本人はとっても楽しそうだったし、大月さゆとのコンビは上々

二枚目じゃなかったのが残念でしたが、意外な?一面を見る事が

出来て楽しかったです

特に使われている楽曲がよくて、さらに歌唱力が素晴らしいので、そういう

意味では名作にはいりますかね

フィナーレのデュエットダンスの時、本当にさゆちゃんを可愛いって目で

見つめるので羨ましかったなあ

で、あまりに一生懸命に歌うものだから、いきなり涙腺が緩んで泣いて

しまった記憶があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さよなら彩吹真央1

2010-04-24 07:00:23 | 宝塚コラム

 「さよなら」を書くには早すぎる・・・よね。

私は月曜日からどうやってヅカライフを送ったらいいかわかりません。

「私のゆみこちゃん」・・・アンドレを失ったオスカルの心境ですわ。

 

 さよなら彩吹真央 

 

 出会いの印象はあまり・・・

宝塚を見始めた頃、丁度一路真輝のサヨナラ公演「エリザベート」が

上演されてまして、3階席の一番後ろから昼・夜と一日エリザ漬け

だった日を思い出します

その1週間前、さばき待ちをしてもチケットがとれず、ビデオを買って

帰り、みたのですが・・・黒天使の中でひときわ「濃い」顔立ちの下級生を

忘れることは出来ませんでした

劇場で見た時もオペラグラスの中に一瞬どきっと入ってくる・・・当時は

あまり化粧も上手ではありませんでしたね。名前もわからない下級生の

一人でした。

その後、「春櫻賦」で安蘭けいの後ろをとことこ歩いていた、発声のいい

でも顔が安蘭によく似てる男役・・・で、「彩吹真央」って名前を覚えました。

でも、記憶はそこまで

花組に移動してからは、ほとんど見てないので全く印象になく・・・・

真矢みき・愛華みれ時代に実際にみた花の舞台は

SPEAK EASY」「ミケランジェロ」の二本だけーー

主役クラスの名前を覚えるのが精一杯で、瀬奈じゅんも、水夏希も

その存在すらあまり頭になかったなあ

でも「ミケ」の時、タモさんが石切り場かなんかのアドリブで

今日は彩吹真央の誕生日」とか言った記憶が・・・・・・

新専科制度やチャーリーの1作退団などでごたごたしてた時期でしたね。

 

当時、花組における若手の男役陣への評価は決していいものでは

なかったと思います。

唯一「春野寿美礼」だけが突出してて、あとは全部「地味」の一言。

確かに当時「歌劇」や「グラフ」で見た彩吹真央の新人公演の写真は

あまり好みではないっていうか・・・・

月組の同期である霧矢大夢の派手な明るさにばかり目がいってたかも。

 

 石井徹也氏の彩吹評

長いけど最後なので引用します。

 1998年発行の「宝塚戦国記」

「『嵐が丘』のゲイル。

ナレーター役でほとんど舞台の上手に黒い衣装で立っていたが、大浦

みずきみたいなニュアンスと明確な台詞で、この作品に出演した男役中

一番の出来。バウホールは休演したけど、日本青年館公演「アナジ

の国見もエネルギッシュで情味もある作品。貴城けいの次の新公

主役候補かな」

 

 とはいうものの、扱いは数行のその他大勢の中。

春野寿美礼 → 王道

水夏希 → 意外とコッテリさん

霧矢大夢 → 幸福を売る男役

未来優希 → 陽はようやく昇りつつある。

などとサブタイトルがついている人達には及ばなかったのね・・・・

 

 1999年発行 「宝塚迷走録」

彩吹真央・・・小粒なれど味は佳し

文化祭の芝居「元帥」でカルドン大佐をやった時から目につく人だった。

今よりもちょっと暗めの演技傾向ながら芝居の骨格はできていたし、

文化祭第二部のモダン・ダンスやバレエでは地力を発揮。

大浦みずき風の影のあるシャープさを感じさせてくれた。

ただし、影のある分、雪組に配属されてからは目立つのが遅かった。

タッパがないのも災いしたかな。

エリザベート」新人公演のエルマー・バチャニーは当然とはいえ、

虹のナターシャ」新公で、楽屋番山下をやらせたのなんか?マーク

もいいとこ。バウホール公演「アナジ」の国見も休演と聞いて心配したが

青年館では復帰。

国見は動きよく、情味と情熱あり。目もきいて存在を印象づけた。

続く「仮面のロマネスク」新公では本公演で安蘭けいの演じたアゾラン。

軽快な二枚目振りが安蘭より上。

そして、「嵐が丘」のゲイルが最初のヒット作になる。舞台上手に立ち

黒い衣装に身を包んだナレーター役。

声質も姿のシャープさもピッタリで、男役のムードも抜群。

しかも、アゾランの軽快さを受け、無駄な重さがなかった。

比べて悪いけど宙組版「嵐が丘」のゲイル・夢輝のあは比較にならぬ

名品。ただし、「真夜中のゴースト」新公のアシスタントカメラマンの

スティーブでは軽快さ過剰。

ギャグを連発して大うけしてたけど、芸風の本質はゲイルのシャープさに

あると思う私は感心は出来なかった。

しかし、スティーブの芸風の明るさが増したのも事実は事実。

認めなきゃならぬ。

(中略)

花組移動とは驚いた。汐風幸のディナーショーに参加したので、

全国ツァーもバウホールも関係なく、「夜明けの序曲」の大劇場公演から

花組出演となる。そこで、彩吹はどんなかいな?と、あの愚作を大劇場

まで見に行ったら、ちっとも彩吹は出てこない。

船乗りかポーター程度なのだから呆れかえっちまった。花組プロデューサー

は何を考えているのだ!!

その代わり、新公高浪定二郎は十分な出来。

1000デイズ劇場でしかみられなかったけど、芝居の骨法が出来てて

台詞の抑揚が整い、しかも音質がきりっとして二枚目の花を感じさせた。

最後、銀橋の歌は歌い尻がちとクサかったけど、ショーストッパー級の

魅力さえあったのは重畳。

気になったのは台詞を言いながら顔を振るしぐさ。

台詞の意志性があやふやになるからね。

とりあえず、来年からの新公主演はほぼきまりだろう。ただ、すぐ上の

水夏希とダンスが得意な事や、大浦みずき系芸風である事、持ち味に

重なる部分があるのが注意点。下手すると3拍子揃った分、押し出しの

きく水夏希にくらべて小粒な男役にみえかねない。

ダンスの水、歌の彩吹、濃厚な水・軽快な彩吹って具合に、特性の違いを

早く観客にアピールできるといいんだけど。

なにせ、春野寿美礼・水・蘭寿とむと花組復活の四天王として頑張って

欲しい人なんだから」

 

 後年、水が抜け瀬奈が抜けた花組で歌唱力はオサと被り、

雪に移動してからは歌唱力は未来とかぶり、ダンスは水とかぶり・・・

ってな感じ?でも「軽快さの水・不幸な彩吹」で対比は十分出来て

いたような気がします。

これ以降、彩吹真央に関して言われ続けるのは

「歌・ダンス・演技全ていいがスター性が足りない」

私もそう思ってましたーー私はいわゆる優等生タイプの男役があまり

好きではなかったし、「やっぱり男役は大柄でかっこよくないと」って

思ってましたしねーー

 

 空虚に宝塚を見続けていた時

マリコさんが退団し、ねったんも辞めてからの宝塚は・・・情熱が

失せたのか1公演1回しか見る事がなくなったわけです。

でも、どういうわけか花組に関しては「琥珀色の雨にぬれて」から

延々とバウ作品まで見るハメに これもご縁ですね。

ご贔屓がいない観劇って冷静に見る事が出来る分、どこか冷めていて

つまんなくもあり 当時、どの組を見ても「あーあ」状態でしたね。

 琥珀色の雨にぬれて

東京で見た時は、お兄さん役でしたよね?

瀬奈じゅんに比べると妙に優しい人だなあという印象が

貴族的な雰囲気は瀬奈よりあったかも。私はジゴロ役よりこっちが好き。

 カクテル

やっぱり何度も書きますが「OH クラウディア」を聞いて「何でいい曲

なんだろう」って思いました。歌が上手な男役・・ぐらいの印象?

 月の燈影

作品自体が暗くてあまり好きじゃなかったのと、元気な蘭寿とむの方に

目がいってしまいました 彩吹に関しては「優等生だけど華がない」って

思いました。和央ようかに随分顔が似ているなーとも

でも、彩吹の影が蘭寿を引き立てたともいえるのかなあ

同じ影でももうちょっといわくありげな影がよかったなあ。

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