yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書に親しむ 「小倉百人一首」 四十番

2009-09-25 05:58:08 | 書(小倉百人一首)

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで

歌意 心の内にこらえてきたけれど、顔色や表情に出てしまっていたのだった。
     私の恋は、恋のもの思いをしているのかと、人が問うほどまでになって。

作者: 平 兼盛 (たいらの かねもり)
     ?~990  篤行王の子。 「後撰集」の時代の代表的歌人。

 忍ぶ恋の歌である。

自分では隠し通していたつもりだったのに、「もの思いでもしているのか」と周囲の人に尋ねられて、初めて外に表れていたことに気がついた、というのである。

 客観的な事実を示されてとまどう心のありようが、会話体の言葉をも交えた文脈によって表現されている。

 

                          ※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」


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