【阪神JF】レース展望
※1991年以降、3勝以上を挙げた馬がいなかった年は14回あったが、1番人気馬の勝利は5回で、二桁人気馬の連対が4回ある。また、3勝以上馬不在の年は前走、重賞で連対していた馬が10回連続で連対しており、直近の2022年はアルテミスS2着のリバティアイランドが1着となった。
☆例年の阪神と違い、今年は京都開催。早熟性は必要でも、血統傾向に若干の変化はありそう。今年の京都芝・外1600メートルの種牡馬別成績で上位を占めるキングマンボ系を中心に考えたい。
トップ評価はコートアリシアン。新種牡馬の父サートゥルナーリアは無敗でホープフルS、皐月賞を制覇。一定の早熟性を秘めているのは、初年度から2歳リーディングで上位に入っている点からも明らか。母の父ハーツクライが程よくスタミナを補い、近親に安田記念Vのストロングリターンがいる母系も魅力。サンデーサイレンス4×3のインブリードを持つ点でも底力を感じる。
ロードカナロア産駒2頭も上位。底力という点では近親にBCスプリント覇者コナゴールドがいるダンツエランだが、スタミナ面では母の父がディープインパクトのランフォーヴァウで一長一短といったところ。
他)格言=曰く「距離変わりは短縮馬を狙え」? 注)中距離では逆もあるけどなw
第76回阪神JF(GI、芝1600メートル)が8日、京都競馬場で行われる。来春の桜花賞を夢見る2歳牝馬が集まり、熱いレースを繰り広げる。
ブラウンラチェット(美浦・手塚貴久厩舎)は新馬戦に続きアルテミスSもV。直線で少し追い出しを待たされる感じになったが、進路が開くとしっかりと伸びて1馬身1/4差をつけた。好位差しのレースぶりには安定感があり、馬混みも平気な様子。死角らしい死角がない。➡こういう「印象的馬馬名の牝馬は結果を残すw
ランフォーヴァウ(栗東・福永祐一厩舎)は新馬勝ちこそならなかったが、2戦目の未勝利戦、デイリー杯2歳Sと連勝。上がり3ハロンはともに最速で、いい瞬発力を持っている。課題のスタートも、前走ではだいぶ改善されていた。➡対抗評価できるやろ
米国から参戦するメイデイレディ(J・リー厩舎)は、BCジュベナイルフィリーズターフ(米GI)で中位からよく伸びて2着。走破時計は1分34秒5と比較的速く、日本の芝コースに対応できそうだ。今年の阪神JFには、アメリカのメイデイレディ(J・リー厩舎)が出走予定で、海外所属の2歳馬としては初のJRA競走参戦となる。同馬はTapit産駒の米国産馬で、デビューからすべて芝のレースで4戦3勝、2着1回という成績を残しており、前走のブリーダーズCジュベナイルフィリーズターフでは2着に入っている。アメリカ所属馬がJRA・GIを勝てば、2003年のジャパンCダートを勝ったフリートストリートダンサー以来21年ぶりとなるが、メイデイレディは日本でどのような走りを見せるか。
メイデイレディに騎乗予定のL・デットーリ騎手は、2019年以来5年ぶりのJRAでの騎乗となる。凱旋門賞で歴代最多の6勝を挙げている他、ドバイワールドC(3勝)、英ダービー(2勝)、BCクラシックなど数々のビッグレースを制してきた騎手で、JRA・GIでは通算4勝を挙げている。デットーリ騎手の京都での騎乗は2006年マイルCS7着の1度だけだが、久々の日本でどのような手綱さばきを見せてくれるだろうか
ダンツエラン(栗東・本田優厩舎)はファンタジーSで好位から測ったように差し切った。不良馬場だったが、2走前のりんどう賞では1400メートル1分22秒0で3着。良馬場でもやれる。
アルマヴェローチェ(栗東・上村洋行厩舎)は新馬戦を逃げ切ったあと、札幌2歳Sでは中位から伸びて2着。脚質に自在性があるのは強みで、速い時計への対応が鍵だろう。
➡岩田息子の初G1はここかも?坂井や西村には劣るが結構上手い時もあるw
コートアリシアン(美浦・伊藤大士厩舎)は新潟2歳Sで半馬身差の2着。トータルクラリティの差し返しを許したが、3着馬には3馬身差をつけた※複穴評価。
アレルミスS2着のミストレス、ファンタジーS2着のモズナナスター(ともに栗東・矢作芳人厩舎)なども有力➡モズは意外にやれるかも?