梅雨入りしたかと思ったら、今日は気温もかなり下がり、寒い横浜です。
数日前からお庭のあじさいが咲き始めました。
このあじさいは、15年以上も前、奈良から横浜に引っ越してきて間もないころ、私の父が近くの植え込みのあじさいをちょんと摘んで挿し木してくれたものです。
当時は今の家ではなくてこのすぐ近くのところだったのだけれど、庭の片隅でしっかりついて毎年花を咲かせてくれていました。
引っ越すときは土を落とさないようにそおっと持ってきたのだけれど、新しい庭でもちゃんとついてこうして目を楽しませてくれています。
でも、去年はなぜか一輪大きな花を咲かせただけでした。おそらく私が変なところの芽を掻いたか切り戻しのタイミングが悪かったからだと思いますが、それはそれは見事な大きなあじさいでした。
今年はこうしてあじさいらしいあじさいです。
とってもたくさん、とってもきれいに咲き誇っています。
うれしいです。
父は5年近く前に亡くなりましたが、こうして父が挿し木してくれたあじさいは毎年目を楽しませてくれています。父が亡くなった年だけなぜか咲きませんでしたが。
この季節がくるたびに、父のことを色濃く思い出します。
うれしいけど、かなしい、さみしい、そんなあじさい。
小さい頃から大好きだったお花だけれど、時々きらいになります。きれいに咲けば咲くほど、さみしさが濃くなるからです。
でも、今年はこんなにあたりまえにあじさいたるあじさいの風情で咲いています。
「くよくよせんと、あたりまえに生きなあかんで」と父に言われているようで、しゃんとしな!!・・・って思います。
朝見たら、横の雪柳の枝が徒長して覆いかぶさって重そうでした。
よし!!と思い立って張り切って剪定。あっという間にゴミ袋いっぱいになるくらいになって、気持ちいい。
でも、短く切らないと入らないしあとでやろう・・・と家に入ったら、案の定雨が降ってきて、今そのまま玄関先に積んでいます。
やりっぱなしにするからやで!!と、また父がどこかで言ってる気がします。
いつまでも父にも母にもかなわないなあと思います。
なんだか急に京都に帰りたくなりました。
折しも、さっき京都の友人から電話が掛かってきて、久々に長電話。懐かしいなあ。
近々同窓会もあるという。どうしようかな。行こうかな。お墓参りもしたいな。
少し逡巡しながら、庭のあじさいを見る雨降りの午後です。