陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

秋の心と書いて

2006-11-11 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女

人に接する時には  暖かい春の心で
仕事をするには   燃える夏の心で
考える時には    澄んだ秋の心で
自分に向かう時には 厳しい冬の心で
心は形を整え    形は心をつくる


鮫島輝明「心の四季」




秋の心と書いて「愁い(うれい)」と読みます。
物思いに沈みがちなこの時節、けれど木の芽時のような心の不安定さはありません。
春の心はさしづめ「憂い」という感じでしょうか。学期や仕事の変わり目で心配事も多い春先に比して、一年の残すところニ、三ヶ月、年度にしても半ばを過ぎて生活も定まってくる秋口は、何とはなしに物悲しいのだとしても、心のどこかでそれを奨励している自分がいます。

今年の上半期、特に猛暑の厳しかった夏ごろ。
草木が芽吹き、世間が陽気めいて、活動的になっていく季節。
そんな外界とは裏腹に、自分の気持ちだけが凍りついている。
流れ行く汗とともに、生きる情熱も奪われた。
私の心を熱く潤していたものが、いったいどこに蒸発したというのか。皆目、わかりません。
私の心は、そのときまさに氷河期でした。

現在、投稿している記事の大半は、そんな時期に構想が練られたものです。
ゆえにシリアスだったのに、いきなりギャグに走ってみたり。
自分でも一貫性のないこと書いているなと反省しています。

今はいくぶん落ち着いています。
四囲の風物に目を留める余裕も出てきました。
書くことが気休めになっているのでしょうか。
生活の糧を自力で得たことで自信を取り戻したのかもしれません。
夢想に浸れる時間、作品の素晴らしさを的確に述べられる筆力が、もっとあったらいいなぁと思いますが。

ところで、アニメ作中では千歌音ちゃんを四季になぞらえて讃美されているけれど、私のなかでは春の陽射しのように温かな姫子、秋の月光のように物静かな千歌音、真夏の青空のように溌剌とした真琴、冬の木枯らしのように手厳しい乙羽さん、というイメージがあります(あれ、ソウマは…?(笑))

秋の夜長は、読書にも沈思黙考にもうってつけで大好きな季節です。
肌寒くなって私の周囲でも風邪引きさんが多くなってきました。
皆様もお気をつけ下さいね。

明日にも神無月ネタを更新予定です。

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