陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

年あらため、日つづり、月したため(後)

2013-01-30 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

手帳といいますとビジネスマンの持ち物でもっぱら堅苦しい印象がありますが、ここ数年、学生さんや主婦、リタイアしたシニア世代などにユーザーが増え、売上げが増えているそうです。


「夢をかなえる人の手帳」のような生き方指南の手帳術も紹介されていますよね。小中学校でも手帳をつかったスケジュール管理に大切さを説く授業もあるとか。サラリーマンの仕事のみならず、受験勉強の進捗を記録したり、買い物や視聴した映画や本の覚え書きとして利用することもあるそうで。ダイエットや資格試験などの目標、旅行の予定、お稽古ごと、イベントへの参加など、仕事と生活のバランスのとれた書き込みをすると、一冊で日常のTo Do リストの把握がしやすくなりますね。毎日何キロ、ジョギングするなどの経過などをしるしておくことで、生活に張り合いが出たりします。小学生のころに、朝のマラソンで校庭を走った回数をマークするシートが配られたのですが、あれにカラフルに色塗りするのが楽しくなって夢中になっているうちに、本番のマラソン大会で上位に入賞したことがありました。自分の努力の成果を目に見えるかたちにするのは、やる気を維持するのに、また達成感を得られるのに、効果的なのですね。

私は大事な締切や手続きなどの重大事と、法事や墓参り、行楽など日常のちょっとしたできごとは、色分けをして書き込んでいます。手帳術ではよく付箋を貼る方法が紹介されていますが、剥がれやすいので私は使いません。むしろ持ち歩きしないカレンダーに貼り付けておきます。今後予定されていることは、手帳には鉛筆書きで隅っこに書いておきます。手帳を書くことは、スケジュール管理や時間の使いかたを考え直すためであって、本末転倒にならないようにしています。

最近はやりの携帯端末や小型のノートPCなどでネット上でスケジュール管理もできたりするのでしょうが、いまだにアナログ人間原始人の私は外出先でネットを見るのは好きではないので(景色見ながら考えごとするほうが好きなので)、たぶんお世話になりはしないでしょう。視覚情報を俊敏に理解分析できるほうではないので、紙に自分の文字で直に書き込むほうが頭に入りやすいですね。夢の未来図に、指先でじかに触れるとき、私は目では距離を感じてしまう、その描かれた目的をわれとわが身のそばに引き寄せられるような気分がするのです。それは幸福な勘違いかもしれませんが、毎日、書き初めをおこなうようなものですね。開いたらすぐ確認できますし。PCライフで漢字を忘れないためにも,脳の活性化のためにも、手書きでしています。

使い終わったカレンダーはかさばって廃棄してしまうことが多いので、手帳を残しておくのが便利ですね。毎年同じ時期にやるべきことは、日程を把握しておくと早めに準備が整えられますので、ぎりぎりになるまでしない怠惰な自分に喝を入れたいです。自分のためでもあるのですが、万が一を考えての家族への書き置きでもあったりします。十数年後に古い手帳を開いて、懐かしんだりする光景があったりするのかもしれません。





使い終わったカレンダーの代表格と言えば、マヤの暦。
2012年12月21日、世界は滅亡せずにつづいています。日が昇って、沈み、また日が昇るまでの世界を日数、月数で区切ることのできた暦は、古代人にとってはすばらしい発明だったのでしょうね。まだ一箇月も経っていないのに来年のことを言うと笑われそうですが、次の年はどういうカレンダーを買おうかな、と楽しみにしていくと、未来が明るくなる予感がします。


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