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高所作業車とは高所で作業を行うためにその機構を有した特殊車輌並びに建設機械である。リフト車と呼ぶこともある。
高所作業車構造規格により、高所作業車は以下の三項目を満たすものと定義されている。
2m以上の高さに上昇できる作業床(作業員が作業時に乗る場所)を持ち、昇降装置、走行装置等により構成される。作業床の上昇、下降などに人力以外の動力を使用する。
不特定の場所に自走できる。
海上保安庁の格納庫等での航空機整備で利用されています。S2646は高剛性のシザースが作業床の安定感を増しています。ステアリングが大きくきれるため、小回りがききます。低床設計とスライド式点検ボックスでメンテナンス作業も楽です。ジョイスティックコントロールで簡単、快適な操作が可能です。油圧式ポットホールプロテクター(脱輪防止装置)を装備。ノンマーキングタイヤは床を汚しません。張出デッキ(90cm)標準装備です。
最大積載荷重:454kg
床寸法 (デッキ張出時):1.14m×3.3m
全幅:1.16m
全高:2.36m
全高(手すり折畳時):1.67
全長:2.54m
重量:2,359kg
走行速度(上昇時):0.8km/h
地上高:101mm
昇降速度 (上昇/下降):35 秒 /60 秒
ドライブシステム:デュアル油圧モーター
タイヤ:38.1cm×12.7cmソリッドラバー/ノンマーキング
充電器: 25A 110/220V AC
コントロールシステム:比例制御方式
動力:24V 4hp DCモーター/4×6V 240Ah バッテリー
その他の仕様:
91cm張出デッキ(B)・脱輪時転倒防止装置・傾斜センサー・スウィングアウトメンテナンスボックス・吊上/フォークリフトポイント・
ノンマーキングタイヤ・可倒式手すり・緊急降下装置
高所作業車特有の構造
複数の動力源と作業床平衡装置。
動力源
作業員を乗せる高所作業車では、動力源の故障が作業員の空中への閉じ込めに直結してしまうため、通常、第2の動力源を装備している。
トラック式高所作業車の第2動力源は、シャーシのバッテリを用いる。
配電工事用の高所作業車の第2動力源は、エンジン式とバッテリ式の2種類がある。エンジン式は防音カバーを持つ小型の専用のエンジンを用い、バッテリ式はシャーシのバッテリとは別に、大型の専用バッテリを用いる。
作業床平衡装置
高所作業車では、作業装置の動きにかかわらず、作業床を自動的に水平に保つことが求められる。この装置は、作業床平衡装置又はレベリング装置と呼ばれ、シリンダ式、センサー式、ワイヤー式がある。
シリンダ式は、先端ブームと作業床をつなぐ上部平衡取りシリンダと、第1ブームと旋回台をつなぐ下部平衡取りシリンダを油圧回路で結んだ構成となっている。ブームの起伏を変化させると、下部平衡取りシリンダから油が押し出され、油圧回路でつながった上部平衡取りシリンダを作動させる構造である。
センサー式は、ブーム起伏角をセンサーで検出し、この情報を基に作業床の角度を電気的に制御する方式。
ワイヤー式は、屈折ブーム型、又は混合ブーム型などに使用されていた方式であり、ワイヤーの張力によって作業床の平衡を保つ方式。ごく一部の機種にのみ使用されている。
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