遷車台は、並行した複数の線路間で相互に車両を転線させるための設備である。トラバーサ(traverser)ともいう。矩形坑の中に敷設された軌条の上を可動桁が平行移動する構造になっている。
遷車台の使用により、荷役線(貨物ホームに面する線)での貨車の整理が容易になる。
トラバーサー (Traverser)、は、重量物を水平方向に平行移動(長尺物を横移動)させるための装置。一般には、鉄道の工場、検査場、車両基地などで複数線路間で鉄道車両を移動させる遷車台(せんしゃだい)を指すが、ロケット基地でロケットを発射台に移動させる装置等もトラバーサーと呼ばれる。
車両の入換を行う際に、奥にある車両も効率よく引き出せるために考案されたという。敷地の形や広さに制約のある大都市における路面電車の基地などに見られることがある。
広島車両所
広島車両所(ひろしましゃりょうしょ)は、広島県広島市東区にある日本貨物鉄道(JR貨物)の車両基地および工場である。
敷地面積77,803m2。山陽本線の瀬野 - 八本松間に存在する瀬野八で有名な急勾配を走行する上り貨物列車の補助機関車(補機)などが所属している。
また、工場では関西支社に所属する電気機関車・ディーゼル機関車や貨車の検修を行っている。また、広島貨物ターミナル駅東端の天神川駅に挟まれた場所に広島車両所蟹屋派出があり、仕業検査を行っている。
なお、広島機関区は乗務員区であり、検修業務は行っていない。
毎年10月20日頃に一般公開している(貨物フェスティバル)。ちなみに、修理工場第1主棟・動力室・油庫は1945年(昭和20年)の原爆投下時に被爆した被爆建物でもある。
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