2005年3月16日、島根県議会で「竹島の日」条例が
成立した日、ネイバー(韓国を代表するポータルサイト)の
ニュースアクセスランキングでは上位50のうち12本の
記事が竹島(韓国名「独島」)問題関連の記事で占められた。
もちろん、論調は日本非難の一色だった。
翌17日はさらにエスカレートし、上位48のうち竹島問題
関連記事が実に半数近い21本を占めた。
18日は上位50のうち18本。19日になってやっと
上位49のうち7本と、「落ち着き」を取り戻し始めた。
それがどうだろう。
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が大統領として
初めて竹島を電撃的に訪問した2012年8月10日。
そして、その訪問に対する対抗措置として、日本政府が
竹島問題の国際司法裁判所付託を韓国側に提案する
ことを公式に発表した8月17日。
同じくネイバーのニュースアクセスランキングを見ると、
ともに政治ジャンルでは竹島関連の記事がトップを
占めながらも、全体では上位50に1本の関連記事も
入らなかった。
特に、日本政府による竹島問題の国際司法裁判所付託の
提案は、1954年、62年に続いて3度目、65年の
日韓国交正常化以降では初めてとなる歴史的事件である
ことを考えれば、アクセス数に表れた韓国社会の関心の
低さには驚かされるばかりだ。
もちろん、それはあくまで「ヲタク」の記憶にも新しい
2005年の極端な状況と比較した上での話だが、それに
しても、一体、この違いをどう解釈すればよいのか・・・。
「ヲタク」なりには、島根県の「竹島の日」条例制定を
きっかけに、韓国社会に、日本による竹島領有権の主張に
対する、ある種の「免疫」が出来た結果ではないかと
見ているのだが、さて、どうだろう。
ここでは、今回の一連の動きを伝える韓国メディアの
冷静さが端的に読みとれる時事漫画を1本、翻訳練習
させてもらった。
△ハンギョレ新聞(8月16日)
韓国ではリベラル色の強い民族派新聞として有名な
ハンギョレ新聞が、8月16日版に掲載した漫画だ。
漫画は、李大統領の突然の竹島訪問や天皇の謝罪をめぐる
発言などが、日本の世論を刺激し、右派勢力を勢いづかせた
ことを、逆に「親日行為」として風刺している。
△「オレはいつでも冷静だ」
△「私だって冷静です」
(終わり)
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