■미운 오리 새끼 「醜いアヒルの子」 〇〇〇〇〇
(1067)
2012年に公開されたコメディタッチの社会派青春
映画。
韓国映画界の名匠、カク・ギョンテク監督が、1980
年代の軍生活を題材に作った自伝風の青春映画だ。
警察の拷問が元で精神を病んでしまった元新聞社
カメラマンを父親に持った関係で、1人息子である
彼の軍隊生活は、6か月の短期兵(いわゆる「防衛」)
勤務で済んだ。
△地元の憲兵部隊で散髪兵を務める3浪生の主人公(映画より)
彼は、プサンの憲兵隊に6か月間、自宅から通勤
しながら、散髪兵(時にカメラ兵)として働いた。
△主人公が片思いした事務員<伍長>を演じたパク・ヘソン(映画より)
約3年間(80年代)を軍で過ごさなければなら
なかった同世代の現役兵に比べれば、短い期間では
あったが、それでも、彼が憲兵隊で過ごした6か月は、
あまりにも激烈で「超映画的」な時間だった。
△父子のカメラはニコンだった(映画より)
特に、社会の矛盾が煮詰まったような憲兵隊の営倉
(懲罰施設)については、映画とは言え、「ヲタク」
自身、非常に興味深かった。
総じて、可笑しすぎて悔しすぎて、悲しすぎて、
それでいて心がじんと温まる、実にいい映画だった。
(終わり)
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