福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

映画で自然な釜山方言

2019年11月21日 |  〇映画・映画音楽

니나 내나  「あなただって私だって」 2019年  〇〇〇〇-
(866)



2019年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

主人公は3人姉弟。


慶尚南道晋州に暮らすシングルマザーの長女と新婚の
長男。そして、プサンに暮らす末っ子。家族には
打ち明けていないが、彼はゲイ(恋人は不法滞在中の
韓国系カナダ人)。

晋州で長男と写真館を経営していた老父は、痴ほう症に
かかり、現在はけがで入院中。

そんな姉弟の元に、ある日突然、病床に伏す母親から
「会いたい」と書かれた1枚の手紙が届く。

その昔、横暴な夫から逃げるためとは言え、姉弟を
捨て家を出て行った老母に対し、姉弟はそれぞれに
複雑な心情を抱いていた。

それでも、姉弟は母が入院している非武装地帯近くの
街(パジュ)の病院まで、車を走らせることにした。


△3人姉弟と長女の娘(映画より)

結局、姉弟がパジュに着いた時、老母はすでに遺骨に
なってしまっていたが、母親が優しい老人(内縁の夫)に
看取られたこと、病気で倒れるまでずっと、事故死
した次男の名前を取った店名のうどん屋を経営して
いたこと、などを知る。

途中、家族につながる縁者が数多く登場し、若干、
焦点が散漫になる嫌いはあったが、家族の絆が
回復される物語の展開にすっかり引き込まれて
しまった。

これには、姉弟たちの話す言葉が、「ヲタク」にも
なじみ深い釜山(慶尚道)方言だったことも大きい。

全く誇張のない、自然で落ち着いた釜山方言だった。


(終わり)


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