2009年夏のプサン訪問で、「ヲタク」はタクシーの車窓から、
非常に印象深い風景を目撃した。
何と、サイレンを鳴らした消防車が、一般車両と同じように
信号待ちをしていたのだ。
「ヲタク」の乗ったタクシーを含め、回りの車も、サイレンを鳴らす
消防車に道を譲る気配など全くなく、ごく普段通りの運転を
していた。
「ヲタク」にとっては、かなりのカルチャーショックであった。
場所は、夜のナンポ(南浦)洞。
周知のように、日本では、救急車やパトカー、消防車など、道路
交通法に定められた緊急自動車が緊急走行する場合、信号機や
通行帯、最高速度などの規制が適用除外または緩和される。
また、一般車両は緊急自動車の進行を妨げないように運転する
義務を負い、それを怠れば道交法違反(「緊急車妨害等」)となる。
ネットで調べたのだが、実は、韓国の「도로교통법(道路交通法)」
にも、日本の道交法と全く同じような内容の規定がある。
しかし、現状としては、少なくとも韓国の道路の一部には、同国の
道交法の規定とは程遠い実態があるようだ。
タクシーには妻も同乗していたので、この件について二人で
少し話した。
日本で運転免許を取得して間もない妻は、「韓国では運転者への
教育が不徹底なのではないか」と語っていた。
いずれにしろ、日本社会と韓国社会を比較する上で、両国の
緊急自動車の走行環境の違いを調べて見るのもおもしろい
かもしれない。けっこう多くの示唆を与えてくれそうだ。
ところで、その夜、信号待ちをする消防車をカメラに収める
ことは、残念ながらできなかった。
しかし、一般車両に混じって夜の道路を高速疾走する消防車の
後ろ姿だけは、かろうじてカメラに収めることができた。
△高速疾走する消防車(黄色囲み部分)
あの消防車がどこに向かっていたのかは知らない。
何とか無事、任務を全うできたことを祈るのみである。
△夜のソンドで見た救急車
一方、夜のソンド(松島)海水浴場で、救急車も目にしたが、
消防車に比べ圧倒的に車体の小さな救急車が、韓国、
少なくともプサンの道路でスムーズに道を譲ってもらえるとは、
考えにくい。
救急車も、やはり、一般車両をかわしながら高速疾走している
のだろうか。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)
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