今年の水戸の梅まつりは2月10日~3月17日に開催されます。
地球温暖化のため開花が毎年早くなっていますが、今年は暖冬といわれても夏の猛暑が秋口まで続き、開花の条件である寒さの到来が遅かったせいか、咲き始めが遅いような気がします。しかし、これが通常の開花状況なので、まつり期間中には一斉に花を咲かせることでしょう。
表門には門松が飾られていました。偕楽園はほかにも門がありますが、ここから園内に入ると、鬱蒼とした大杉林と竹林の「陰」の世界から、梅林と見晴らし広場の「陽」の世界への変化という開設した藩主斉昭公の趣向が体験できるといわれています。
表門入り口の「十月桜」は、10月から咲き始め4月まで咲き続けます。
寒風に耐えている今はさすがに必死な姿で咲いていますが、周りの桜が一斉に開花する4月には、目を覚ましたように負けじと艶やかな姿で咲き誇ります。
同じ場所で撮った2021年4月1日の写真です。同じ木の桜とは思えず、生命力の強さに驚かされてしまいます。
ロウバイ(蝋梅)もいつものように、新春の香りをとどけていました。
これは花の中心が濃い赤紫色になる基本種のロウバイで、和蝋梅(ワロウバイ) ともよばれます。
園内の梅は、蕾が大きくなってはいますが、まだ咲いている木を探す「探梅」には早すぎる気がします。この梅は紅梅で、「八重唐梅」という梅です。
やっと見つけた「八重寒紅」、偕楽園は水戸城の見張り所や出城的な役割をしたともいわれていますので、城攻めの先駆け一番乗りの誇らしい咲き方に見えませんか?
「二季桜」がまだ咲いていました。冬(11~1月)と春(4~5月)の年2回開花する桜です。
この桜の苗が、歴史的なわだかまりを捨て友好都市になった彦根市に水戸市から贈られ、彦根城址で毎年花を咲かせているそうです。
さすがに花は元気がありませんが、4月には周りの桜に合わせて力を振り絞りもう一度きれいな花を咲かせます。
標高差約20mの河岸段丘上の偕楽園の南側崖下にある「八重冬至」、常磐線から見える木製の標柱そばで早咲きの標準木みたいな梅ですが、やっと蕾の先が白くなってきました。
南側崖面の常緑樹が何本か伐採されていて、視界が良くなり好文亭の姿が下の偕楽園公園からよく見えるようになりました。眺望のためか枯朽のせいか不明ですが…
梅の花にバトンを渡す前の園内は、いたるところで山茶花が花びらを散らしていました。
次から次へと100種類以上ある梅が咲き始める季節が間もなく訪れようとしています。
春が来るというのに、正月早々大震災に見舞われた能登半島の被災者の方々にも、その頃には少しは明るい陽ざしが見えるのでしょうか。東日本大震災での我が家の長い停電と断水を思い出し、極寒の時期での避難生活の環境が少しでも良くなるように願っています。
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