11月25日㈯
吉川市在住のお米農家 山﨑宏さん・瑞弥さんご夫妻をお迎えして郷土講演会を開催しました。
山﨑さんは江戸時代から続く米農家の6代目、吉川市と茨城県常総市でお米作りをされています。除草剤や殺虫剤、消毒剤などの農薬や化学肥料を使わずに丹精込めてお米作りをされています。
会場は満員御礼!幅広い年代の方がお越しくださいました。
最初はスライドを使って【お米の一生】をわかりやすくお話いただきました。籾種(もみだね)から苗を育て、春の田植え、農薬を使用しないので稲刈りまでは苗の成長を見守りながら 田んぼの雑草取りが続きます、そして秋・・・・・ようやくお米の収穫です!
農薬や化学肥料を使わずにお米を作るには、真心込めた手間と惜しみない労力が必要なことを改めて知り、頭が下がる思いでした。
次は圧力鍋を使って短時間炊飯の実演です。まずはお米のとぎ方から始まり、白米・五分づき・玄米それぞれの違いや、精米、米粉のレシピ、とっても便利な浸水米、お米のおいしい保存方法にいたるまで・・・お米講座でたくさ~ん教えていただき、目からウロコでした。
あっという間にご飯が炊きあがり、お待ちかねの試食タイムです。「甘くておいしいー!」「いつものご飯とぜんぜん違う!」など・・・ その美味しさにビックリ! 圧力鍋炊飯の良さはエネルギーの消費量が少なくエコなこと。浸水0分+加熱5分でおいしいご飯が炊けます! 多忙な山﨑さんも毎日 圧力鍋でご飯を炊いているそうです。
後半はテレビや雑誌でご紹介されている 素敵なライフスタイルについて・・・スライドを見ながらお話いただきました。
会場には山﨑さんの美しい写真パネルも展示し 皆さんにご覧いただきました。
終了後のアンケートには・・・
「素晴らしい講演会でした。わかりやすいお話とユーモアのあるお人柄でお米のことを深く知ることができました。おいしいごはんを炊いてみたいと思います。お米のおいしさもピカイチでした!」
「お米の一生の話は引きこまれました。一粒のこらず食べようと思います。」
「無農薬で農業をするということは本当に大変で、消費者にとってはありがたいものだと痛感しました。」
「お米を口にするまで長い年月と労力の上で作られることを改めて知りました。」
「米離れが進む中、お米の良さを知ることができました。」
「吉川のいろいろな人々、ご紹介して下さると嬉しい限りです。」
この他にもたくさんのご感想をいただきました。
山﨑さんの講演の中で印象に残った素敵なお話がいくつもありました。
『稲は人の足音を聞いて育つ』…農作業する人が田んぼに足を入れてよく動くことで、土中のガスが抜けて苗の成長に良く、お米の美味しさも増すそうです。
『お米の花が咲く前触れ』…7月下旬 早朝の田んぼに行くと、あたり一面に ごはんが炊き上がったような甘い香りが漂うそうです。それはお米の花が咲く前触れ。いよいよだよ、と粒子が動き出す合図だそうです。お米の花は早朝から徐々に開花し、たった2時間ほどでしぼんでしまうそうです。
『お茶碗1杯の中にお米が何粒入っているでしょう?』…山﨑さんは息子さんと数えたそうです。3552粒。稲1株が3500粒前後なので、ちょうどお茶碗1杯分と同じくらいだそうです。本当に不思議な一致ですね・・・!
講演会ではblogでご紹介できないくらい、もっともっとたくさんのことを教えていただきました。山﨑宏さん・瑞弥さん 素晴らしいお話をありがとうございました!
市立図書館では今回のイベントに関連した展示も行っております。山﨑さんの著書『お米やま家のまんぷくごはん』の他にも、山﨑さんが掲載されている雑誌などを多数ご用意して展示しておりますので どうぞご利用ください。
ご参加いただいた皆さん ありがとうございました!