こんにちは。社労士の吉野千賀です。
3連休は秋の晴天でしたね。いかがお過ごしでしたか?
昨年は、秋田・青森の白神山地へ行っていました。五能線に初めて乗り、楽しかったことを思い出します。
白神山地のトレッキングも、猿か高い木から見下ろしていたり、天然のブナシメジやマイタケが美味しそうでした。
今年は、主に仕事と、家の片付けをしていました。旅行、行きたいなぁ。。。
今日と明日は、高齢化社会での働き方について、です。
今日は、日本の高齢化社会の現状です。
先週は年金のことを書きましたが、年金支給開始年齢が引き上げられる可能性は高いし、
60代の働き方については、雇う方も雇われる方も自分の問題として、考えていかないとならないテーマですね。
現状でも60歳定年制度が多い中、本格的な年金支給開始は65歳ですから、60-65歳までの間、生活費の確保のため、
多くの企業で高齢者の雇用継続への対応が求められています。
現役世代の私たちは、企業に依存する・しないは別として、60歳代は定年後の悠々自適としたいところですが、
現実には、何かしら働いて、稼がなくては生活が危ぶまれるのです。
1 高齢化は成功の証
と、慶応大学の清家篤先生、おっしゃっていました(東京労働大学の講義で)。
どうも、お年寄りが増えると社会保障費は増大するし、経済は活性化しない感じがするし、社会に勢いがでない。。。
というマイナスのイメージが頭をよぎりますが、実は、成功の証なんだ、とポジティブにとらえるものだそうです。
それは、経済成長の結果だからです。
戦後の時代、1947年の平均寿命は男性50歳、女性54歳。
2010年の平均寿命は男性79.64歳、女性86.39歳です。←厚生労働省の統計
ちなみに、平均寿命とは0歳児の平均余命のことです。
1947年に平均余命が短かった理由は、貧しい国だったから。
感染症で子供が命を落とすことが多かったんです。
経済成長と共に、住環境・栄養・衛生・医療が改善されて、平均余命が伸びました。
ここまでは、確かに経済成長の結果、手に入れた果実ですね。
先進国と言われている欧米でも高齢化は着実に進んでいます。
反対に、世界の多くの国はまだ貧しい状態が続いていて、乳児死亡率が高く、援助が必要かと思います。
2 超高速の高齢化
欧米と比較して、日本が大きく違うところは、高齢化のスピードが速い!こと。
高齢化の数値は、65歳以上の人口÷総人口 で出すことができます。
日本の高齢化の数値の試算は、
1990年 12% ← 10人に1人
2013年 23.2% ← もうすぐ、1/4になる
2030年代 33% ← 1/3になる
2050年代 40% ← 2/5になる
と、勢いを増す一方です。
そもそも、これまでも
1970年には7%だった65歳以上の割合が、1994年には14%になり、日本は24年で14%に到達しました。
フランスでは、14%に到達するのに、110年かかったそうです。
この短さは、日本の経済成長のスピードと比例していることを考えると、高齢化が成功の証としていることにもうなづけます。
ヨーロッパの人達にも、アジアの人達にも、「日本ってすごいね!」とよく褒められます。
日本の製造業の質の高さや経済成長に対して、私たち日本人より高く評価してくれているんですよ。
3 少子化対策
でも、喜んでばかりはいられない。
高齢化と対になって日本で問題になっているのは、少子化だからです。
1947年の日本の出生率は、4.5人
高度成長期は2人
2003年に1.26人まで下がって、今は1.39人です。
出生率の理想は、2.08人だそうです。人口が安定するんですね。
2010年の出生率で、理想に近い数値の国は、
アメリカ 2.1人
フランス 1.9人
スウェーデン 1.9人 など。
日本もこのくらいの数値に回復して欲しいものです。どうすれば、回復するのでしょうか?
ここには問題が多数あり、解決方法も多様で難しいように思います。いくつか挙げると、
1 未婚率の上昇
2 育児終了後の雇用機会
3 子育て世代の低年収化
4 ワークライフバランス などでしょうか。
若いころから正社員として働けないと、結婚もなかなか難しい。
夫婦共稼ぎでなんとか生活できても、子供ができたら生活が難しい。
女性が正社員として就職しても、一旦、子育てで退職すると、正社員になるのは難しい。
30代男性の残業時間が多く、子育てに参加できない、そもそも婚活の時間もない。
などなど、少子化対策は、個人や行政の問題だけでなく、企業として取り組むことがとても多いことに気がつきますね。
少子高齢化の結果、就業人口が減ってしまい、国の生産力が落ち、競争力がなくなってしまう。。。
なんとか、安心して子どもを産み育てられる環境を整えて、出生率UPして欲しいですね。
自分も将来、60代の高齢者となるにあたり、それまでの働き方、高齢者雇用については、明日の話題にします。
このところ、急に秋めいてきて、駅前の桜の木、早くも落葉していました。
今年は紅葉が楽しみですね。
札幌の中心地で、ヒグマが出没のニュースがありましたね。驚きました!
今まで、そんなこと、あったかなぁ~。
円山公園や北海道神宮のあたりまで、ヒグマが下りてくるなんて、どうしたんでしょう?
秋の実り、今年はないんでしょうか。
そろそろ冬眠の準備なのに、大丈夫なのかなぁ。。。
最近は、新型ヒグマと言って、人間を恐れないタイプのヒグマになっているそうです。
今までは、山の中を歩く時はクマよけの鈴をつけたり、おしゃべりしたりすると、クマの方で先に気づいて逃げていくと
言われていましたが、新型ヒグマはもしかして、そんなんじゃ逃げないのでしょうか?
そういえば、知床でヒグマが民家に入り、冷蔵庫を開けて座ってラーメンを食べていたニュースがありました。
想像すると、マンガチックで面白いですね。
開拓時に、ヒグマが一家4人を襲い、全員死亡した怖い話もありました。
北海道にいると、常にヒグマの話題はありました。
沖縄で、よくハブの話を聞くのと同じですね!
See you tomorrow!
Chika Yoshino
3連休は秋の晴天でしたね。いかがお過ごしでしたか?
昨年は、秋田・青森の白神山地へ行っていました。五能線に初めて乗り、楽しかったことを思い出します。
白神山地のトレッキングも、猿か高い木から見下ろしていたり、天然のブナシメジやマイタケが美味しそうでした。
今年は、主に仕事と、家の片付けをしていました。旅行、行きたいなぁ。。。
今日と明日は、高齢化社会での働き方について、です。
今日は、日本の高齢化社会の現状です。
先週は年金のことを書きましたが、年金支給開始年齢が引き上げられる可能性は高いし、
60代の働き方については、雇う方も雇われる方も自分の問題として、考えていかないとならないテーマですね。
現状でも60歳定年制度が多い中、本格的な年金支給開始は65歳ですから、60-65歳までの間、生活費の確保のため、
多くの企業で高齢者の雇用継続への対応が求められています。
現役世代の私たちは、企業に依存する・しないは別として、60歳代は定年後の悠々自適としたいところですが、
現実には、何かしら働いて、稼がなくては生活が危ぶまれるのです。
1 高齢化は成功の証
と、慶応大学の清家篤先生、おっしゃっていました(東京労働大学の講義で)。
どうも、お年寄りが増えると社会保障費は増大するし、経済は活性化しない感じがするし、社会に勢いがでない。。。
というマイナスのイメージが頭をよぎりますが、実は、成功の証なんだ、とポジティブにとらえるものだそうです。
それは、経済成長の結果だからです。
戦後の時代、1947年の平均寿命は男性50歳、女性54歳。
2010年の平均寿命は男性79.64歳、女性86.39歳です。←厚生労働省の統計
ちなみに、平均寿命とは0歳児の平均余命のことです。
1947年に平均余命が短かった理由は、貧しい国だったから。
感染症で子供が命を落とすことが多かったんです。
経済成長と共に、住環境・栄養・衛生・医療が改善されて、平均余命が伸びました。
ここまでは、確かに経済成長の結果、手に入れた果実ですね。
先進国と言われている欧米でも高齢化は着実に進んでいます。
反対に、世界の多くの国はまだ貧しい状態が続いていて、乳児死亡率が高く、援助が必要かと思います。
2 超高速の高齢化
欧米と比較して、日本が大きく違うところは、高齢化のスピードが速い!こと。
高齢化の数値は、65歳以上の人口÷総人口 で出すことができます。
日本の高齢化の数値の試算は、
1990年 12% ← 10人に1人
2013年 23.2% ← もうすぐ、1/4になる
2030年代 33% ← 1/3になる
2050年代 40% ← 2/5になる
と、勢いを増す一方です。
そもそも、これまでも
1970年には7%だった65歳以上の割合が、1994年には14%になり、日本は24年で14%に到達しました。
フランスでは、14%に到達するのに、110年かかったそうです。
この短さは、日本の経済成長のスピードと比例していることを考えると、高齢化が成功の証としていることにもうなづけます。
ヨーロッパの人達にも、アジアの人達にも、「日本ってすごいね!」とよく褒められます。
日本の製造業の質の高さや経済成長に対して、私たち日本人より高く評価してくれているんですよ。
3 少子化対策
でも、喜んでばかりはいられない。
高齢化と対になって日本で問題になっているのは、少子化だからです。
1947年の日本の出生率は、4.5人
高度成長期は2人
2003年に1.26人まで下がって、今は1.39人です。
出生率の理想は、2.08人だそうです。人口が安定するんですね。
2010年の出生率で、理想に近い数値の国は、
アメリカ 2.1人
フランス 1.9人
スウェーデン 1.9人 など。
日本もこのくらいの数値に回復して欲しいものです。どうすれば、回復するのでしょうか?
ここには問題が多数あり、解決方法も多様で難しいように思います。いくつか挙げると、
1 未婚率の上昇
2 育児終了後の雇用機会
3 子育て世代の低年収化
4 ワークライフバランス などでしょうか。
若いころから正社員として働けないと、結婚もなかなか難しい。
夫婦共稼ぎでなんとか生活できても、子供ができたら生活が難しい。
女性が正社員として就職しても、一旦、子育てで退職すると、正社員になるのは難しい。
30代男性の残業時間が多く、子育てに参加できない、そもそも婚活の時間もない。
などなど、少子化対策は、個人や行政の問題だけでなく、企業として取り組むことがとても多いことに気がつきますね。
少子高齢化の結果、就業人口が減ってしまい、国の生産力が落ち、競争力がなくなってしまう。。。
なんとか、安心して子どもを産み育てられる環境を整えて、出生率UPして欲しいですね。
自分も将来、60代の高齢者となるにあたり、それまでの働き方、高齢者雇用については、明日の話題にします。
このところ、急に秋めいてきて、駅前の桜の木、早くも落葉していました。
今年は紅葉が楽しみですね。
札幌の中心地で、ヒグマが出没のニュースがありましたね。驚きました!
今まで、そんなこと、あったかなぁ~。
円山公園や北海道神宮のあたりまで、ヒグマが下りてくるなんて、どうしたんでしょう?
秋の実り、今年はないんでしょうか。
そろそろ冬眠の準備なのに、大丈夫なのかなぁ。。。
最近は、新型ヒグマと言って、人間を恐れないタイプのヒグマになっているそうです。
今までは、山の中を歩く時はクマよけの鈴をつけたり、おしゃべりしたりすると、クマの方で先に気づいて逃げていくと
言われていましたが、新型ヒグマはもしかして、そんなんじゃ逃げないのでしょうか?
そういえば、知床でヒグマが民家に入り、冷蔵庫を開けて座ってラーメンを食べていたニュースがありました。
想像すると、マンガチックで面白いですね。
開拓時に、ヒグマが一家4人を襲い、全員死亡した怖い話もありました。
北海道にいると、常にヒグマの話題はありました。
沖縄で、よくハブの話を聞くのと同じですね!
See you tomorrow!
Chika Yoshino